笑顔の子育てを提唱しています。
子供が何を学ぶかをあらかじめ考えることで対応を考えるのです。
親のとった行動により、子供が何を学習するかを考えるのです。
子供がスーパーでお菓子を買ってほしくて駄々をこねていることを想像してみてください。
泣き叫んでいる子供に、今日は買ってあげるけど次に泣いても買わないからねと言い聞かせました。子供は満面の笑みで分かったといいます。
次の日もまたお菓子を買ってほしくて泣き叫び始めました。
昨日約束したよね。と伝えても泣き叫ぶばかりです。
周りの人の目もあるし困り果ててしまいます。
このような場面で子供が何を学ぶかを考えてみます。
泣き叫んだ結果約束を破ってもお菓子を買ってもらえた場合、子供は約束を破っても泣き叫べばお菓子は買ってもらえると学習します。
人のいるところで泣き叫べば約束を破っても大丈夫だと学習するのです。
泣き叫んでもお菓子を買ってもらえなかった場合、子供は約束を破ると泣き叫んでもお菓子は買ってもらえないと学習します。
ですからまずどれだけ泣き叫んでもお菓子は買いませんと宣言します。
ただしすぐに泣き止めばお菓子は買わないけれど少しだけ何か良いことがありますと伝えるのです。例えば今回は買わないけれど次のときに買ってあげるなど、今度は親が約束を守れる範囲で提案をするのです。
先に泣き叫んでも買いませんと宣言して絶対に買わなければ、何かを買う目的で泣き叫ぶことは無駄だと学習します。逆に泣き叫ぶことで親が根負けしてしまえば、子供にとって親から怒られるのは乗り越えるべき障害でしかありません。親に怒られてでも泣き叫ぶという行為を頑張ったご褒美と学習しかねません。
結果として子供が何を学び取るかを考えると、自然ととるべき行動がわかってきます。
全く怒る必要なんてありませんし、ほとんどの場合は怒るという行為は逆効果です。ちょうど先日の怒ると褒める、北風と太陽の関係のように。
相手が何を学び取るかを考えた上で行動すれば、自然と笑顔の子育てになると思います。
子供がわかってくれれば、親も子も自然と笑顔があふれるのですから。
参考文献:アルフレッド・アドラー 人生に革命がおこる100の言葉より