様々なものに依存症が存在します。
わかりやすいのはタバコです。
タバコを吸ったことのない大人や子供が常識的に考えれば、煙をお金を出してまで吸うなんて理解しがたい行動です。どうしてもやめられないのはタバコの煙の中のニコチンに対する依存が原因です。ニコチンが身体の中に入ると脳内のニコチンレセプターにニコチンが働き、ドーパミンが放出されます。このドーパミンに対する快楽が依存を誘発します。つまりタバコ産業は典型的な依存症産業といえると思います。
他にもわかりやすいのがパチンコや競艇や競輪などのギャンブルです。適度に娯楽として楽しむ程度であれば人生を豊かにしてくれるのかもしれませんが、過度にのめり込んでしまうと自分では歯止めがかからず、借金をしてまでお金を使ってしまう人も大勢います。生活に支障を来す程のめり込んでしまうとギャンブル依存とされます。そしてギャンブル依存の方々が多額のお金を消費することで業界を支えています。
他にもわかりやすいのはお酒です。お酒も適度に楽しむ範囲では手軽な娯楽ですが、自分でコントロール出来ないほど飲んでしまうと立派な依存症です。
お酒もある種依存性があり、仕事もせずに昼間から飲んでしまう程でなくても、お酒を飲むために夜が待ち遠しい程度なら多くの人に当てはまるようです。
ここまでは皆さんの予想通りだと思いますが、意外な依存症産業があります。少なくとも私は依存症にはまっていました。
意外な依存症産業とは、糖質依存と糖分依存です。糖質依存は血糖値が下がると強烈にお腹がすくという禁断症状が特徴です。糖質を少しだけ食べると余計お腹がすくという不思議な現象も起こります。糖分依存とは甘いものに対する依存で、甘みという快楽に対する依存です。糖質依存と糖分依存と両方に依存していることもあります。甘みを求めるかどうかで区別がつきます。
糖質依存と糖分依存による依存症産業とは、多岐に渡ります。糖質依存症産業は主食を扱う業種全てです。具体的には牛丼やハンバーガーなどの多くのファーストフード、定食屋をはじめとした多くの外食産業が糖質依存症産業です。糖分依存とは甘みを扱う業種全てを表します。具体的にはドーナツ屋さんやケーキ屋さんなどのデザートやお菓子などの甘みを伴う業種全てが糖分依存症産業に含まれます。
糖質依存症産業・糖分依存症産業の中で私が考える最も繁栄している業種はコンビニだと思います。ご飯がメインのお弁当が主力商品ですし、甘みであるデザートも品揃え豊富です。いずれも賞味期限が短いために頻回にコンビニを訪れることにつながるため、コンビニの業績に多大な貢献をしています。さらに依存度を高めるために、最近では甘み依存を誘発するドーナツの販売に力を入れています。
他の娯楽が増えたことでギャンブル依存から抜け出す人が増えたことと同じように、もしかしたら新たな価値観が生まれることにより、糖質依存や糖分依存から抜け出す人が増えるかもしれません。もし糖質依存や糖分依存に日本人の多くが気付いて抜け出すことが出来れば、コンビニの業績は一気に悪化してしまうかもしれません。現時点ではそのような事態になる可能性は限りなくゼロに近いとは思いますが。
他にも依存症産業はあると思いますので良かったら探してみてください。