どうにでもなれ効果という反応があります。
何かを我慢していると我慢していることばかり考えてしまいます。我慢しなければいけない、我慢・我慢と考えていると他のことが考えられなくなってしまいます。その結果、耐え切れなくなって「どうにでもなれ」と我慢すべき対象を楽しんでしまうのです。(参考文献:スタンフォード自分を変える教室)
例えばダイエットしようとして食べ物を我慢しなければいけないと考えていると、食べ物のことばかり考えてしまします。全く別の他のことを考えるだけで良いのですが、考えていなければ忘れてしまいそうな錯覚に陥り、絶えず食べ物のことを考えてしまいます。ついに耐え切れなくなって「どうにでもなれ効果」発動です。あれだけ頑張って我慢していたことにも関わらず、大量に食べてしまうのです。
タバコでもお酒でも同じです。せっかくやめようとしても「どうにでもなれ効果」により、我慢の限界に達してやめられなくなるのです。一度はじめると止まらなくなります。
せっかくこれまで我慢していたのに、堰を切ったように我慢がきかなくなるのです。そして一度自分を許してしまうと、再び続けても無駄な錯覚に陥ることで次の日もその次の日も「どうにでもなれ効果」が働いてしまうのです。
「どうにでもなれ効果」の対策
我慢する対象のことを考えないことです。しかし考えてしまうのが厄介なところです。スタンフォードの自分を変える教室ではその対策も書いてあります。考えないようにしようとすると逆に考えてしまいます。そして考えてしまったことに気付いた時点で否定するのではなく、考えてしまったことを受け入れることです。考えては駄目ではなく、考えても仕方がないけど今は考えないと受け流すのです。
考えないようにすれば我慢する必要があるのはわずか10分です。衝動買いの心理と同じです。その場合も絶えず考え続けていれば考える負担に耐え切れなくなって買ってしまうのです。衝動買いを避けるためには少なくとも10分他の売り場に移動し、他のことを考えることです。それでも欲しければ真剣に買うかどうか考えるのです。
話が脱線しましたが、我慢しようとすれば他のことを考えるために場所を移動することは有効です。そして少なくとも10分他のことを考えることです。そうすれば「どうにでもなれ効果」に陥らなくてすむかもしれません。
それでも「どうにでもなれ効果」の罠にはまってしまった場合、気をとり直してでも次からはやらないよとして「どうにでもなれ効果」を繰り返さないようにするのです。
「どうにでもなれ効果」は勉強などでも当てはまります。せっかく頑張って勉強していても、嫌になってどうにでもなれと考えてしまうことはあります。そんな時も気をとり直して次から気をつければ良いのです。