怒らない子育てや誉めて育てる子育てがもてはやされています。
私はただ怒らないだけではなく、怒る必要のない子育てを子育てを提案しています。
私は基本的には誉めることは良いことだと思います。しかしアドラーの心理学によると誉めることに否定的です。何故なら誉めるというのは深層心理で相手が出来ないことが前提だからです。(出来ないと思っていることが)出来たから凄いねというようになるのです。出来て当たり前だと思っていれば誉めたりはしないのです。
このことから何でも誉めれば良いということが間違いだとわかります。
相手の心理としていつも誉められていると、誉めてもらうために行動するようになります。逆に誉めてもらえないと行動しなくなったり、誉めてもらえないことを攻撃するようになるのです。
誉めて育てると誉めることに依存してしまい、誉められないと何もしない子供になってしまいます。
以上のことを考えますと、相手が出来ないと思っていたことや、これまでは出来なかったことが初めて出来るようになった際には誉めてあげると良いですが、何でも誉めるのは弊害も大きいようです。何しろ出来ないと思っているのが前提ですから、何でも誉めるのは出来るはずがないとしてバカにしているようなものだからです。
誉められないようにしようね
相手が自分のことを出来ないと思っているから誉めてくれるのです。
出来ると思っていることは誉めてはくれません。
つまり誉められないようにしようねとは、相手にとって自分は出来て当たり前だと思ってもらえるようにしようねという意味です。
出来ないはずだなんて思わせないぞという心意気を表すための、誉められないようにしようねです。
大人は誉められても無邪気に喜んではいけない
大人は誉められても無邪気に喜んではいけません。
何故なら、相手は出来ないと思ったことが意外にも出来たから誉めてくれたのです。
自分でも出来ないと思っていたことが予想外に出来たのであれば、誉めてもらって喜ぶのは当たり前ですが、自分は出来ると思っていることを誉められた場合には相手は出来ないと思っていたのだということを心にとめておくべきです。
人を誉める場合に気をつけること
相手が喜ぶから誉めるのは間違った行為で、相手の行動心理を歪めてしまいます。
相手は誉められることに依存し、誉められないと行動しなくなるからです。
誉められるから行動するようにしないために、誉めすぎないようにしましょう。
そして相手が当たり前に出来ると思っていることを誉めるのは、誉める心理を知っている人から見ると相手を馬鹿にしているのと同じです。
人を誉める前に、相手を喜ばせるために誉めようとしていないか自分自身の深層心理を見つめ直すべきです。
誉める場合には相手が出来ないと思っていたことが出来た時だけ誉めるようにしましょう。