余りにも堂々と嘘をつかれると信じてしまう心理が働きます。何故なら人は自信を持っている人を信じる傾向があるのです。そして人は確認すれば簡単に嘘だとわかることを言言いません。すぐにバレるから言っても意味が無いと思うのです。だから他人もわざわざそんな無駄な嘘をつくわけがないと思い込んでいます。そこに心理の落とし穴があいています。
嘘つき人間は全く逆の発想から嘘に辿り着きます。小さな嘘から始まり、得をすることで味をしめるのです。小さな嘘を隠すために大きな嘘に発展していきます。余り嘘が多いので、自分でもどこまで本当でどこから嘘かわからなくなってしまいます。だからその場がしのげれば良いのです。というよりもその場その場をしのいでいくしかないのです。そして嘘つき人間は経験的に堂々としていると怪しまれにくいことを知っています。嘘つき人間に嘘をつく迷いはありません。これまで幾度と無く繰り返しているので、躊躇する必要がないのです。
嘘つき人間は通常の人とはかけ離れた心理なので、理解出来ないのです。
普通の人は嘘をつきません。また確認すればわかる嘘をついても意味が無いので、そんな嘘をつく発想自体が無いのです。その隙をついてバレないように振る舞うのです。すぐにわかる嘘をつくという、そんな馬鹿なことをするはずがないという思い込みの上に成り立つ不思議な状態です。
これらのことからわかることは、念のため話の真偽を確認するという癖をみんながつけると良いのかもしれません。そんな癖が広まれば、詐欺事件も減ることでしょう。