しつけと称して虐待しているように見える親をたまに見かけます。
現在のところしつけと虐待の境界は曖昧な部分もあり、明確に区別出来ないことが問題です。そのため他人が介入しにくい側面があります。
私はしつけと称して手を挙げる必要は無いと思います。怒る必要などありません。そもそも子供は知らないから、してはいけない行動がわからないだけなのです。
私はしつけと虐待の違いは本質的には無いと思います。子供に危害を加えるのは全て虐待だと思います。しつけと言い訳した虐待では無いでしょうか?。そもそもしつけとは、親の一方的な言い分です。子供の立場からすれば、知らないだけで怒られても困るというものです。
賛同はなかなか得られないと思いますが、子供に怒ることすら虐待だと私は思います。何故なら子供を怒る必要など無いからです。子供はまだ大人にとっての常識を知らないだけなのです。親が怒っていること、腹を立てていることをまだ知らないだけなのです。それを怒られても困るだけなのです。しかも怒られているから、どうして良いかわからないと聞くことが出来ないのです。
このように書くと、以前にも言ったことを出来なかったら子供に怒っても仕方が無いでしょうと言われる方もおられます。何度言っても言うことを聞かないから、しつけをしても仕方がないと考える人もいるのかもしれません。言ってもわからないと考えているのは親の勝手な理屈です。親は言ったつもりだけど理解しているのか確認はしたのでしょうか?その確認も「わかった?」だけでは茶番劇です。何故なら怒られて怖いので「わからない」とは言えないからです。「わかった」としか言えない聞き方は確認とは「何故いけないかわかる?」と聞けば確認出来るのかもしれません。確認の仕方も工夫次第です。
何度言ってもわからないのは、何度言っても伝えることが出来ていないのです。誰に問題があるのでしょうか?理解出来ない子供でしょうか?説明が不十分な親でしょうか?当然わからせるべき親の問題でしょう。親が自分の説明の仕方の問題で子供が理解出来ていないことにも関わらず、子供を責めるのはおかしな話です。子供にはどうすることもできません。だからしつけと称して虐待していると私は考えるのです。
しつけと称して虐待しないために
子供を怒らないことです。怒る必要のない子育ての提案です。日頃から怒る必要が無いことを理解していれば、間違っても虐待などすることは無いからです。
子供に腹が立っても、一呼吸おいて考えてみるのです。子供は何故腹が立つような行動をしてしまうのだろう。何をまだ知らないからそのような行動が取れるのだろう?と考えてみるのです。子供はまだ知らないだけなのです。そのことを教えるのは怒ろうとしている貴方のはずです。自分が教えていないことで相手を怒るなんて、罠を仕掛けて罠にはまった相手を罵るようなものです。子供にそんな嫌な思いをさせてはいけません。
例えば片付けをしなければどうなるのか教えてあげれば良いのです。探し物がなかなか見つからないことを実際にわからせてあげれば良いのです。
怒るから怒られないことが目的になり、嘘をつくようになるのです。目的を理解させていないから誤魔化すようになるのです。
そろそろ社会全体で怒る必要のない子育てを取り入れるべき時がきたのではないかと思います。