勉強が楽しく感じることが出来る人は残念ながら稀でしょう。何故なら勉強する目的がわからないまま、押し付けられるから面白く感じることが出来ないのです。子供にとって勉強は、大人にとっての仕事みたいなものだから必ずしなければならないという、子供には全く理解出来ない大人の理屈で無理矢理押し付けられるので楽しくないのです。
勉強を楽しむことの出来る人は、知らないことを知る喜びを知っているのでしょう。知ることそのものが楽しく感じることが出来るのです。そしてテストで良い点を取ると褒められるので、勉強の動機付けとしては最高の状態です。知ることが楽しいので、より深く知ろうとします。知識が深まるので余計楽しくなるのです。このタイプの人は優等生タイプで、放っておいても勉強していきます。人から強いられることは嫌でも、知ることが楽しいので自分から進んで新しいことを知ろうとするのです。周囲から見るとあたかも勉強が好きなように見えますが、勉強が好きな自覚はなく、知ることが好きなのです。勉強の目的もわからないまま、偶然学校の勉強を知ることが楽しいと感じることが出来ただけのことです。
多くの人達はわざわざ勉強という時間をかけて知ることで、何が変わるのかわからないまま知ることを強いられます。話の面白い人と面白くない人の違いで書きましたが、人は興味のない話は面白く感じることが出来ないのです。面白くもないことを勉めて強いるので勉強とはよくいったものです。
今では費用対効果という考え方もあるため、わざわざ時間をかけても得るものが無ければ無駄という考え方をする人までいるかもしれません。子供よりもその親が、勉強など出来なくても良いと考えてしまうかもしれません。
何の目的で勉強をするのか勉強の目的を教えてあげると良いと私は思います。例えば文字が読めなければ、目的地にたどり着くことが出来ないことや、食べ物を手に入れることも難しくなります。大人にとって余りにも当たり前過ぎることは、子供にとつても当たり前に知っているはずとして説明しないことがあるのです。他の例えとしては、計算が出来ないと買い物も不便です。所持金と欲しい物を交換するだけですから計算は出来なくても買い物は出来ますが、残りどれだけ買うことが出来るのかは計算が出来ないと不便です。お釣りの間違いに気付くことも出来ないかもしれません。地図の見方や太陽と星の動きなどから方角を知ることが出来ることなど、今では当たり前のことでもその知識のない昔の人達がどれほど苦労していたのかを対比して知ることで理解が深まると思います。人類は先人達のおかげでこれだけの文明を築くことが出来ています。先人達の見つけた知識を当たり前の勉強として覚えるのではなく、見つけるまでどんな苦労があったのか?見つけたことでどんな恩恵があったのかを合わせて知ることで、勉強が面白く感じることの出来る人達が増えると思います。勉強を教えるのが上手な先生は、これらの予備知識を付け加えることで知る楽しみを勉強の中で見つけてもらうことの出来るのです。全ての人達がこれらの予備知識に興味を持つわけではありませんが、少しでも多くの人達が知る楽しみを勉強の中で見つけることが出来ると良いですね。
子供が勉強が楽しくないのは、目的がわからないのか理解出来ないからなのかもしれません。勉強すると色々なことがわかるようになることを教えてあげましょう。理解出来ないのであれば、もしかしたらもっと以前に習ったはずの根本的なことが抜け落ちているのかもしれません。わからないところがどこかわからなくなっているため、自分ではどうしたら良いのかわからないのです。根本的なことから教えてあげると良いかもしれませんね。人は多少なりともわからないことがわかるようになると楽しいと感じるはずです。良かったらそのような視点で見守ってあげてみてください。
勉強が好きになるために
まずは何でも良いので知る喜びを理解することです。分野は何でも構いません。興味のあることを対して知る喜びを感じるのです。楽しいと感じると更に知りたいと思うようになります。その範囲を少しずつ広げるのです。わからないことがわかると楽しいと知ることが第一歩です。最初は勉強でも知ると楽しいことを寄り添って教えてあげる必要があるかもしれません。楽しいと感じるように手助けするだけで違うと思います。
ちなみに私は知らないことを知るのが大好きなので、面白そうでまだ知らないことを絶えず探しています。最近では人類の進化の歴史や様々な科学の歴史と宇宙について情報収集しています。