貴方は赤ちゃんに怒りますか?

貴方は赤ちゃんに怒りますか?
恐らく怒らないでしょう。
では人に怒ったり腹を立てたりしますか?人に対して怒ったり腹を立てたりしなければ良いのですが、もしかしたら人に対して怒ったり腹を立てたりしても無駄かもしれないのです。

赤ちゃんには怒らない理由

赤ちゃんには怒らないのに、人には怒るのは何故でしょう。相手が何歳くらいになると怒るようになるのでしょうか?恐らく言葉を理解するようになる2歳か3歳になるも怒るようになるのではないでしょうか?大人でなくても小学生や中学生になればしっかりと怒りの対象となることでしょう。

でも不思議ですよね。同じ子供なのに赤ちゃんだと怒ることなく、赤ちゃんに従うのに、成長と共に突然怒る対象になるなんて。

人を怒る理由

成長と共に相手を怒るようになる理由は言葉の理解です。こちらの言葉が通じない赤ちゃんには怒っても無駄だから怒ることなく、赤ちゃんに従うのです。赤ちゃんが泣けば赤ちゃんが快適に過ごせるように赤ちゃんに従うのです。成長と共に言葉が通じるようになると、途端に子供に対等の立場を無意識のうちに要求してしまうので怒りを感じますし、腹が立つのです。2歳や3歳なんて赤ちゃんと大して変りなくても、言葉が多少理解出来るだけで全て理解しているはずだと大人が勝手に誤解して怒るだけのことです。言葉が通じると自分の頭の中で考えていることまで相手は知っていると誤解してしまうのです。

子供からみればそんなの怒られても知らない、聞いたことないからわからないと思っていることでしょう。「そんなことしちゃダメでしょ!」と言われても子供の頭の中では「そんなことってどんなこと???」とはてなマークがいっぱいです。しかし余りにも一方的に怒られるので、何を怒られているのか理解も出来ず、言い返すことも出来ず困ってしまうのです。何を怒られているのか説明してもらえないのですから、子供にわかるはすがありません。それにも関わらず怒られているのですから、子供にとってはたまったものではありません。その上何がいけないのかわからないまま、怒られて教えてもらえないのですから次にも同じようなことをしてしまうのです。実は子供は怒られたことをわからないなりに手探りで、怒られない方法を探しているのです。同じようなことをして怒られるのでも、子供なりに違う行動を試していることも多いのです。大人にとっては駄目な行動が含まれているので、違いを子供が考えていることに気付いてあげられないのです。

親も仕方ない

しかし親も、親にとっていくら当たり前のことでも、一度は説明しなければ子供にはわからないことを知らないのです。親は自分が当たり前に知っていることは、自然に知ることで親が教えるのが当たり前だと知らないのです。その齟齬で怒っているのです。よく「親の顔が見てみたい」と言う言い方をしますが、的外れな指摘ではありません。子供が常識を身につけるのは親の責任です。そして親が子供に腹を立てるのは筋違いです。何故なら自分が教えていないから、子供が当たり前のことを知らないのです。親を腹立たせるような行動を取らせてしまったのは親の教育不足です。自分の責任で子供の行動に問題があるのですから、怒られるべきは誰でしょうか?自分のはずです。怒るなら自分を怒るべきなのです。喜劇では無いので自分を怒っても仕方がありません。怒らず、まだこんな基本的なこど教えていなかったか?と子供に謝っても良いと私は思います。謝らないまでも、笑い話にしてしまえば良いのでは無いでしょうか?

私はこのように考えているので、赤ちゃんに対しては怒らないのに言葉が通じるようになった途端に怒るのは不思議です。視点を変えて、怒る前に相手に何が不足している結果怒らせるような行動をとったのか考えてみるべきです。

怒りたい相手が大人の場合

相手が知らないのは自分の責任では無いだけで、大人でも考え方は同じです。相手に対して腹を立てて怒っても無駄です。わかっていて行動していれば、言うだけ無駄ですし、わからずに行動していれば知らないだけですから知らないことを伝えれば良いだけです。嫌な思いをしただけでなく実害があるのであれば、どれだけの損害があるのか客観的に伝えれば良いだけです。相手の落ち度であれば、そのことを理解させ、損害に対してどのように償ってくれるのか問い質せば良いだけです。赤ちゃんと違って言葉が通じるのですから、怒りという感情を使う必要などありません。

相手が赤ちゃんと同じだと思えば腹も立たないでしょう。理解出来ないのか、知らないのかのどちらかなのですから。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。