糖質依存の上手な抜け出し方

糖質依存とは?

先日は体型は糖質への依存度を表すと書きましたが糖質依存とは、糖質を食べることに対して自己抑制が効かない状態のことです。糖質に対する中毒状態です。比喩的に糖質中毒だという人もいますが、依存の診断基準を満たすので本当に糖質中毒なのです。意外に思われるかも知れませんが、日本人の大半の方が糖質中毒です。何故なら米を主食として普通に3食食べるからです。3食食べているから糖質依存に陥るのか、糖質依存に陥るから3食食べるのかはわかりません。3食必ず食べている人の多くは糖質依存の可能性が高いと思います。その証拠に我慢出来ない程お腹が空くのは糖質依存の禁断症状だからです。糖質依存の人は禁断症状により1食抜くことが難しいのです。禁断症状である証拠は、空腹感を我慢しているとピークをこえるからです。強い空腹感が禁断症状でなければ、何か食べるまで空腹感が続かなければいけません。実際には空腹感がピークをこえる時点で禁断症状であることが確定します。

糖質依存の特徴

糖質依存の特徴を知ることで抜け方も理解出来ます。特徴は上記の禁断症状があることと、自己抑制が効かないことです。糖質がやめにくいのは、少しでも食べると余計お腹が空くという不思議な感覚があるからです。この少しだけなら大丈夫というのが罠なのです。一口食べると止まらなくなってしまいます。詳しくは上記リンクをご参照いただけると幸いですが、簡単に説明すると糖質を少し食べるといつもは多く食べるのでいつも通り食べる前提で血糖値を前もって下げてしまうのです。血糖値が下がるので余計お腹が空くのだと思います。

ギャンブル依存症やアルコール依存症の人達が苦労するのも同じ理屈です。少しだけなら大丈夫だと誤解して少しだけギャンブルをしてしまったり、一口だけお酒を飲みはじめてしまうと、「衝動買いの心理」により自己抑制が効かなくなるのです。

糖質依存の上手な抜け出し方

糖質依存の上手な抜け出し方は、糖質依存の特徴に逆らわないことです。そして食欲と戦わないことです。食欲と戦っても負けてしまいます。食欲は本来生命を維持する仕組みですから、そもそも勝てないように設計されているのです。ちなみにダイエットに失敗してリバウンドしてしまうのは、食欲と戦って負けてしまっただけです。食欲とは戦わず、お腹いっぱい食べながら糖質依存から抜け出しましょう。その方法を解説します。

少し食べると余計お腹が空くのですから、逆らわないためには少しだけでも食べないことです。食べるなら少しだけと言わず普通に食べることです。途中でやめようとすると「衝動買いの心理」に逆らう必要があるため、心理的な負担が大きくなるのです。

糖質依存の抜け出し方はまず一食糖質を抜いてみるのです。具体的には御飯を食べずにおかずだけ食べるのです。1食抜くのは夕食がお勧めです。何故なら夕食後に余り動かないので、糖質を消費出来ないからです。血糖値の変動が空腹感を誘発するので、少しでも血糖値を上げない方がお得だからです。夕食の糖質を抜くのが難しければ、朝でも昼でも良いのでとにかく一食抜くのがお勧めです。

同じ3分の1を減らす食べ方でも、1食の御飯の量を3分の1ずつ減らして3食食べる食べ方と、3食のうち1食を食べない食べ方があります。いきなり1食食べないことには抵抗がある人が多いので、多くの人が1食の食べる量を減らすことが多いようです。しかし糖質依存の仕組みから、糖質を少し食べると糖質を食べたい欲求が余計高まります。そのため少しだけ食べるより、一切食べない方が楽なのです。減らすより無くす方が楽なのが依存の証拠でもあります。多くの人は自分自身が依存だとは知らないので、常識的な考え方で1食抜くより減らそうとしてしまうのです。知らぬ間の依存の罠により、少し食べると余計お腹が空くので減らして食べることに失敗してしまいます。計算通りいかないのです。

まずは1食食べないようにして、慣れたら2食食べないようにしていくと良いと思います。可能であれば最終的に3食食べないようにすると良いと思います。

最初のうちは糖質を食べたい欲求が高まりますが、タンパク質・脂質を食べることでやり過ごします。慣れてくるとお腹が空かなくなりますし、糖質へのこだわりが無くなります。糖質へのこだわりが無くなることが糖質依存から抜け出した証拠です。私の場合2週間は糖質を食べたい欲求がありました。糖質を食べたい欲求の持続も糖質依存度によるので、1ヶ月経っても糖質を食べたい人もいるようです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。