論点がずれる人の頭の中

話をしていて論点がずれる人がいます。質問に対して的外れな回答をする心理として以前書きましたが、今回はどのように考えているかを書いてみたいと思います。論点をわざとずらすのではなく、本人は大真面目に答えているつもりでも論点がずれてしまう人の頭の中を考えてみたいと思います。当然論点のずれる人の頭の中を覗いたことはないので正確なことはわかりませんが、頭の中を想像して書いてみたいと思います。

論点がずれる人の頭の中は、何を話すか整理されていないまま話し始めてしまうようです。論点がずれているにもかかわらず、話し続けるのです。聞いている側はどのように結びつくのか、頭の中が混乱しながら聞くことになります。話し終わっても論点がずれているので何も得るものはありません。

論点がずれる人の頭の中は、自分自身よくわからないのでとりあえず関係のありそうなことを話し始めるようです。そこで相手が勝手に何か関係を見つけてくれることを目的とするのです。このタイプの人の特徴は、話していながらこちらの様子を伺うことです。自分では関係がありそうだと思っている、論点のずれたことを話しながら、論点との関係を何か勝手に見つけてくれることを願っているのです。話しながらこちらの反応を伺うようであれば、的確な話を聞くことは難しいでしょう。

対策は論点との関係を聞くことです。関係が答えられないか曖昧であればそのまま話を聞いても時間を無駄にしてしまいます。論点を改めて明確にして話し始めることです。再度論点がずれてしまえば、次は出来るだけ早い段階で論点との関係を聞いて軌道修正することです。何故なら整理して話をすることが苦手なので、論点がずれていることすら自覚出来ないのです。ずれていることを自覚してもらって話すことをお勧めします。

一番の対策は聞きたいことを質問形式にして、一言二言で簡潔に答えてもらうことです。話す形にするとあれもこれも言わないといけないと考えてしまい、関係ない話をする人の心理と同じように考えてしまうからです。

もしかしたら頭の中で論点そのものが理解出来ないので、ズレも理解出来ないのかもしれません。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。