あるカツラメーカー衰退に思う

インターネットを見ているとあるカツラメーカーの業績が悪化していることが掲載されていました。低価格のカツラが出現したことがその理由に挙げられていました。それもあるのかもしれませんが、主な原因は別のところにあると私は思います。

一言で言えば薬です。AGAに対してパラダイスシフトが起こっているのです。カツラで隠す時代から薬で治す時代になったのです。フィナステリドとデュタステリドの二つの薬によりカツラを使う人が減少しているだけだと私は思います。何故なら薬を使うとはいえ、自毛です。しかも病院によってかかる費用は異なりますが、カツラを使うことに比べると安価です。カツラと薬を比較すると一桁違うようです。薬の方が安くて自毛なので、わざわざカツラを試す人が減っているに過ぎません。

少し前までは恥ずかしくて人に相談できなかったかもしれませんが、今では手軽に情報が手に入ることもカツラより薬に流れる一因です。

私は従来のカツラ産業は早い段階で淘汰され、低価格のものだけがかろうじて生き残るだけだと思います。

何よりカツラは一度はじめるとやめることに勇気が必要です。一方薬はいつでもやめることが出来るのも始めやすさの違いとして、心理的なハードルを下げていると思います。

インターネットに掲載されたカツラメーカー衰退の解釈が間違っていると思ったので掲載してみました。もしこの事実にカツラメーカーの人達が気付いていなければ、淘汰は免れないでしょう。薬でカバーしきれない人を対象とするか、全く別の業種に進出するしかないのかもしれません。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。