人を褒めて育てるのは間違い

世間一般では子供にしろ部下にしろ褒めて育てることが持て囃されていますが、残念ながら間違っています。何故なら褒めるのは出来ないと思っていることが前提だからです。人は相手が出来ると思っていることに対して褒めたりはしないのです。人から褒められた場合、ただ喜ぶだけでなく相手は出来ないと思っていたことを理解すべきです。

褒めて育てることが間違っているのは、褒めることが相手に期待していなかったことを暗に伝えてしまうからです。そして褒めて育てていると、相手が褒められることに依存してしまうからです。褒められるために行動するようになることが一番の問題なのです。褒められないと行動出来ない心理に陥ってしまうのです。更に厄介なのは、頑張ったにも関わらず褒めてもらえないと、褒めてくれない人に対して敵意を抱く場合があることです。褒めて育てていると、褒めてもらうためだけに行動することになり、自立出来ない心理に追い込んでしまうのです。

褒めて育てないのであればどうすれば良いのでしょうか?結果ではなく、途中経過の努力を認めてあげるのです。そして出来ないと思っていたことが初めて出来た場合などは、一緒に良かったねと喜んであげるのです。褒めるという上下関係ではなく、相手のことを認めるという対等な関係が望ましいと思います。

闇雲に褒めて育てていると、褒められることに依存した人間になってしまいます。そうならないように気をつけて育てましょう。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。