何度同じことを言ってもわからない人がいます。何度言っても行動が変わらない人の心理は以前書きました。今回は理由を考えてみます。
何度同じことを言ってもわからない理由は大きく分けて二つあります。一つは言われる側の問題、一つは言う側の問題です。
言われる側の問題
言われる側の問題とは、理解の問題と行動の問題に分けることが出来ます。言われても理解出来る知能・能力が足らないか、言われている事柄の概念そのものが欠落しているので理解出来ないのかもしれません。行動の問題とは言われていることは明確に理解出来るものの、行動の仕方がわからないため行動が変わらないため、わかっていないように見えてしまうのです。
言う側の問題
言う側の問題とは相手が理解出来るように説明出来ていないことです。つまり説明の仕方の問題で、何度言っても相手に伝わっていないのです。
相手に合わせて、相手が理解出来る話し方をするしかありません。相手が理解出来ないことを何度言ってもわかるはずがありません。「説明した」と「説明したつもり」の違いで書いたように、何度言ってもわからないのではなく、何度も言ったつもりなだけで、言った側の独りよがりに過ぎず、言われた側はわからないだけなのです。
相手が理解出来るように話すしかありません。相手の理解力が低ければ低いなりに相手に合わせて説明するしかありません。何より大切なことは相手に伝わったか確認することです。確認とは相手が理解出来た内容を確認することです。わかった?と聞いても意味がありません。何故ならわからないとは答えなくからです。ハイ・イイエでは答えられない、今伝えたことは何?と質問するのです。こにらの伝えたいことが伝わっていればキーワードが出てくるはずです。わかっていなければ返事はないでしょう。相手が理解出来る話し方が出来なかったのです。もう一度言葉を変えて説明しましょう。
怒ることは無意味
怒ることは無意味です。何故なら理解する知能が足らなければ、怒ったところでその意味が理解出来ないでしょう。多少は気が晴れるかもしれませんが、怒ったというお互いに嫌な感覚しか残りません。
自分の説明の仕方が悪くて相手が理解出来ないのであれば、相手が可哀想です。
言い方を変えても理解してもらえなければ、根気よく言い方を変えるか諦めましょう。