普通は同じ食べ物を繰り返し食べていると飽きてしまいます。人には物事に飽きる仕組みが備わっています。食べ物でも行動でも飽きる仕組みが働きます。食べ物に飽きるのは、同じ食べ物を食べ続けることで生じるビタミン不足などの栄養の偏りを避けるためだと考えられます。物事に飽きる仕組みは、様々なことを経験するためだと考えられます。飽きる仕組みは人類の発展に大きく役立ちました。一つのことに固執しないことが、食べ物や経験の多様性に役立ったのです。
ではご飯に飽きる人がいないのは何故でしょうか?一言で言えばお酒やギャンブル・タバコと同じで、ご飯には依存の仕組みが働いているからなのです。日頃タバコを吸っている人がタバコに飽きることがないように、糖質依存に陥っているため、依存対象には飽きる仕組みが働かないのです。むしろ一度食べ始めると食べたい欲求が強まり、少しでも食べると満腹になるまで欲求が止まりません。ちなみに立派な禁断症状まであります。
本来なら同じ食べ物の摂り過ぎを避ける仕組みが働くはずですが、飽きる仕組みを依存の仕組みが上回ってしまうのです。人類の進化の歴史において、一年のうちの僅かな期間の収穫の時期に無理をしてでも多量に食べたことが生存に有利に働いた名残です。
ご飯に飽きないのは依存・中毒だからなのです。ただ多くの人が糖質の依存状態のため、糖質の依存状態が正常ではないことが理解出来ないのです。
糖質依存であっても、無理に糖質を控える必要はありませんが、何らかの不都合なことがあれば控えるべきでしょう。例えば肥満や2型糖尿病や各種アレルギーなど、糖質の引き起こす病気があればご飯に飽きなくても控える方がお得だと私は思います。飽きないがために病気に陥っているからです。もし良かったら糖質回避をご検討下さい。