人が怒る理由 期待しているから

人が他人に怒る理由を考えてみたいと思います。人間関係には原因論よりも目的論の方が適切だと思います。他人に怒る目的は自分に従わせることが目的です。しかし今回はあえて原因を考えてみます。

他人に怒る理由は一言で言えば期待しているからです。期待していなければ怒る必要などありません。

子育てにおいて子供が後片付けをしないことに怒るのは、後片付けをしてくれると期待しているか後片付けを出来ると期待しているからです。一歳の赤ちゃんが後片付けをしないからといって怒る親はほとんどいないでしょう。

子育てにおいてパートナーが子育てを手伝ってくれないからと怒るのも、手伝ってくれると期待しているからです。そもそも手伝ってくれると期待していなければ腹が立つこともありません。ただすれ違っただけの赤の他人が子育てを手助けしてくれないとして怒ることは通常ではありえません。手伝ってくれると期待していないからです。

上司が部下の仕事ぶりに怒るのは期待しているからです。最初から期待していなければ怒ることはありません(期待していなければ仕事を頼んだりしないかもしれませんが…)。

物事をわかっているはずだと勝手に期待し、わかっていないことで怒る場面も見受けられます。

他人に対して怒ってしまう人は、他人に期待し過ぎているのかもしれません。他人に対して期待し過ぎないようにすることで、腹が立つのを控えることが出来るようになるかもしれません。他人に期待せず、何か役立つことを少しでもしてくれたらラッキーくらいの心づもりにすると怒ることはかなり抑えることが出来ると思います。

例えば何かしらの手伝いの場面において、手伝いをしてくれることを期待し前提とするのではなく、手伝いをしてくれないことを前提に考えるのです。手伝いしてくれると期待していないので、手伝ってくれなくても腹は立ちません。そもそも期待していないので、手伝ってもらえると有り難く感じることができ、相手に感謝することが出来ると私は思います。相手も手伝って当たり前という態度とは違い、手伝うことで感謝されるとまた手伝おうという心境になるでしょう。

他人に期待しないだけで、腹が立つことが無くなり、他人に感謝して生きることが出来るという人生に革命が起こるかもしれませんね。良かったら一度考えてみて下さい。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。