塩分が高血圧の一因であることは間違いないため、一部の先生が減塩に盛り上がっています。ただ減塩!減塩!と声を張り上げるだけで具体的な方法は薄味にすることを提案しているだけに過ぎません。どうやら糖質依存と塩分依存の共依存の関係を知らないようです。依存状態なのですから、その仕組みを理解することなく依存から抜け出すことは非常に困難です。塩分が身体に悪いとわかっていても食べてしまうのは、依存状態そのものです。依存の診断基準にも身体に悪いとわかっていても摂ってしまうという項目があります。これこそが塩分依存の証拠です。
減塩が難しく、減塩に失敗する理由は塩分依存という依存状態だからです。
糖質依存において糖質を少し食べると余計お腹が空くのと同様、塩分依存の状態で少し塩気を摂ると余計摂りたくなるのです。塩気が好きだと誤解している人が多いのですが、塩気に騙されて操られているのです。本来の塩気を感じる味覚の設定値が狂っている状態なので、普通の味付けで塩気を感じにくくなります。そのため必要以上に塩気を求めてしまうのです。
減塩の仕方
塩分依存は糖質依存と共依存の可能性が高いため、まずは糖質依存から抜け出すことです。糖質回避という考え方です。
糖質依存の上手な抜け出し方は糖質を食べる食事と糖質を食べない食事をはっきりさせることです。具体的には1食主食をやめてオカズだけ食べる。慣れてくると2食主食をやめてオカズだけ食べる。可能であれば3食オカズだけにするという食べ方です。
糖質の甘味を打ち消すために塩気がほしくなるのです。糖質を食べなければそれほど塩気を必要としないはずです。
糖質制限をしていると味覚が変わったという人達がいるのは、糖質依存から抜け出すと同時に塩分依存からも脱出できるからのようです。塩分依存に陥っていると味覚の設定値が変わってしまうため、塩気を感じにくくなり塩気を求めてしまうためです。
減塩をしたいと思えば、まず糖質依存から抜け出してみましょう。
糖質依存から抜け出しても減塩が難しい場合には、塩気を減らすという発想をやめて、塩気を0にするつもりで減塩してみるとやりやすいと思います。胡椒の辛味やうま味など塩気とは違う味覚にすり替えるのです。もしよかったら塩分依存という状態から抜け出す発想で減塩を考えてみてください。