人々は意識しなければ物事に気付くことはできません。
例えば物が上から下に落ちること一つとってみても、重力という概念がなければ当たり前として気付くことはありません。ニュートンが重力という概念に行き着き、体系だてることに成功したためみんなが知るところとなりました。
それまで上から下へ物が落ちることはそういうものだとして誰も気にも留めることはありませんでした。それが何故かを真剣に考えたことから重力という概念が生まれ物理学が発展したのです。
例えば空気に関しても今でこそみんな知っていますが、空気の存在を意識するまでは目に見えないだけに何もないと考えられていたはずです。
細菌に関してもそうです。フックが顕微鏡で微生物を見つけるまでは目に見えない生き物がいることは想像の遥か外だったはずです。しかも数からいえば人間とは比べ物にならないくらいの生き物が存在するのです。今でこそ細菌やウイルスという目には見えない生物が無数に存在することは半ば常識のように受け入れられてはいますが、意識しなければいることを忘れてしまいます。
他にも意識しなければ物事に気付かないことは、糖質一度に摂り過ぎ症候群です。糖質一度に摂り過ぎ症候群は花粉症やアトピー性皮膚炎などの各種アレルギーや自己免疫性疾患、ニキビやイボなどの慢性感染症など多岐にわたります。誰もが見ている疾患で、数多くの人が罹患していますが糖質との関連、しかも一度の糖質量が病気の原因ということを意識しないため誰も気づかないのです。いえ気付けないのです。まさかそんなことがあるとは夢にも思わないため、完全に想像の枠の外なのです。意識しないから目に見えたものの解釈を誤ってしまうのです。
別分野での意識しなければ物事に気付かない例をあげると虐待です。もしかしたら虐待かもしれないと意識しなければ、気づくことはできません。不自然な怪我を見た際に虐待を疑わなければ、親がわざとやりましたと白状することはあり得ません。周囲の人達がもしかしたらと虐待を意識することが必要なのです。
同じ理屈でいじめもそうです。ふざけているだけだと思い込んでみてしまうと、本気で嫌がっているようにみえないかもしれません。もしかしたらいじめかもしれないと意識してみることが大切だと思います。
意外に身近に虐待やいじめはあるのに、意識していないから気付けないだけかもしれません。
意識しなければ物事に気付かないということを意識してみてください。