患者さんとお話していて驚かれることがあります。それは唐揚げについてです。身体に悪そう、つまり敵だと思っていたと言われることが良くあります。しかしリブレ 血糖値持続測定の実験の結果からは唐揚げは明らかに味方です。そのことを書いていきたいと思います。
おにぎりだけ食べると血糖値がすぐに急激に上がるのですが、唐揚げを食べると上がり方がゆっくりになりピークも下がります。
少なくとも唐揚げを食べるとおにぎりだけより血糖値が上がるということはなさそうです。
カロリー説では食べたカロリーが加算される足し算ですから唐揚げを食べると血糖値は上がらなければいけません。唐揚げを足して食べても血糖値が上がるどころかむしろ下がるのですからカロリー説は残念ながら間違っています。カロリー説が間違っているのですから脂質を控える意味はなさそうです。
唐揚げは身体に悪そうというイメージはカロリー説による脂質が敵という考え方に基づいています。カロリー説が間違っているのですから唐揚げが身体に悪いというイメージも間違っています。
少なくとも血糖値の上昇に関しては、身体に悪いというイメージとは裏腹に、上昇を邪魔する味方なのです。
健康のために唐揚げを食べるという考え方、良かったら取り入れてみてください。(動物性タンパク質ばかり食べていると心筋梗塞や脳梗塞などの危険性が高まるという動物実験データがあります。長期間動物性タンパク質ばかり食べるのではなく、豆腐や大豆など植物性タンパク質も摂るようにしましょう。具体的には唐揚げだけ食べるより豆腐も食べる方が良さそうです。)
唐揚げは美味しいから身体に悪い敵というイメージなのかもしれませんが、美味しいのに味方なのです。唐揚げが身体に悪いという考え方は濡れ衣です。おにぎりだけ、パンだけ、うどんだけ食べるのであれば唐揚げと一緒に食べるようにしましょう。