質問に対して何でもいいと答えながら、質問した人から何か提案されると理由を付け加えて嫌がる人がいます。その心理を考えてみます。
質問に対して何でもいいと答えるのは、自分で考えることが苦手な人が多いようです。自分で選択肢が思い付かず、そもそも選択肢が思い付かないから選択することが出来ないため、何でもいいと答えるのです。何でもいいと答える人は自分の頭の中を検索することが苦手です。検索は出来るもののただ面倒なだけかもしれませんが、どのように自分の頭の中を検索すれば良いのか分からない人もいるのです。
質問に対して具体的にどのように検索内容を絞り込むと良いのか分からないのです。その割に提案された内容を考えてみると、内容が具体的なので望んでいるものとは異なることがわかるため、嫌がってしまうのです。
つまり何でもいいと答えるのは、自分の望むものの中なら何でもいいとという都合の良い言い方なのです。しかし何でもいいと答える人にとっては、当たり前の考え方なのです。何故なら自分の頭の中のことはわかっているので、その中から選んでもらうつもりなのです。その中から選んでもらえないから、何でもいいと言いながら具体的な提案を嫌がるのです。自分の頭の中のことを相手が理解していると思い込んでいる可能性があるのです。
対策
何でもいいと答えながら提案を嫌がる人は、自分で選択肢を探して決めることが苦手です。自分の頭の中の検索が苦手なのです。そのくせ希望はあるため提案を嫌がるのです。
対策はあらかじめ選択肢をいくつか提案することです。その中から選んでもらうようにしましょう。選択肢の提案の仕方も二通りあります。一つは具体的な選択肢を提案する方法、もう一つは抽象的な提案をする方法です。
例えば「お昼御飯食べに行きたいお店は?」との質問に「何でもいい」と返事があった場合、具体的なお店の名前をいくつかあげて選んでもらう方法と、和食・洋食・中華などをまず選択してもらう方法です。
何がいいと聞いてみても何でもいいと答える人には、最初から選択肢を準備しておきましょう。具体的なお店の提案や抽象的な選択肢の提案などが早く物事を決めることの出来るコツだと思います。せっかく提案したのに嫌がられることも減るため、お互いが気まずい思いをしなくて済みます。良かったらお試し下さい。