Lancet 炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇

有名な医学雑誌Lancetオンライン版2017/8/29に炭水化物の摂取増加で死亡リスク上昇の論文が掲載されました。

・全死亡リスクは、炭水化物の摂取量が多いほど増加、逆に脂質では低下。

炭水化物は私も考えていたことですが、脂質で死亡リスクが下がることがわかったのは画期的ですね。何しろ13万5千人という膨大な人達の解析データです。著者は食事の仕方を再考すべきだと論じています。

残念な点は、血糖値の上昇との関連が検証されていないことです。私の提案している病気を避ける理想の食べ方は血糖値を上げない食べ方です。炭水化物を食べても血糖値を上げない食べ方であれば寿命は長い可能性があると私は考えています。ただ炭水化物をたくさん食べることで寿命が短くなることが証明されたため、世の中が一気に変わると思います。

もう一つ残念なことは、ガンの死亡リスクの解析が無かったことです。恐らく著者はガンの死亡リスクに関係がある訳がないと考えて検索しなかったのではないかと思います。この点が人工知能だと先入観がないため、人間には思い付かないような関係を見つけ出すことが出来るようです。糖質が免疫に関わっていることはまだ研究者は気付いていないようです。

今後は塩分の解析も行われると面白いですね。塩分も免疫に関わっている一例を見つけたので、寿命にも関係ありそうです。

炭水化物が寿命に関わるのですから、アトピー性皮膚炎やニキビ、糖尿病が治るくらい当たり前なのかもしれませんね。

私が見つけたのは様々な病気は一時的な血糖値の上昇が引き起こします。そのため血糖値の上がりにくい食べ方で病気を避けることが出来ます。炭水化物そのものが悪い訳ではなくて、食べ方の問題だと私は考えています。何故なら炭水化物は血糖値を上げるだけだからです。総量の問題か、血糖値の問題か今後の検討課題ですね。

何にしろ人類の食に関する偉大な一歩を踏み出しました。世の中が変わり始める予感がします。

ただこの情報はテレビでは流れないように思います。何故ならスポンサーが炭水化物を提供する企業だからです。スポンサーに遠慮して、視聴者の健康に関わることでも放送しない可能性があるのです。テレビの情報はスポンサーの意向で歪んでいる証拠です。せめてNHKは早期に放送して欲しいですね。

 

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。