おにぎり1/2個の食後血糖値

リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食事と血糖値の関係を掲載しています。
今回はリブレProを付けてみました。

お昼ご飯におにぎり1/2個

最初に調べてみたのはおにぎり1/2個の食後血糖値です。

 

 

おにぎり1/2個を食べてみました。

驚くべきことに1/2個とはいえおにぎりを食べたにも関わらず食後60分後の血糖値が99mg/dlでした。考えられることは食前の血糖値が80mg/dlだったことです。
この日食べたのはお昼ご飯として食べました。朝ごはんは食べていなかったため、約15時間の絶食ののちに食べたことも影響していたのかもしれません。
これまでのおにぎり1個あるいはおにぎり2個は朝食として食べていましたので、朝ごはんとして食べてみる方が良いのではないかと考えました。このことからわかったのは食前の血糖値が低ければそのまま低い値を維持する可能性です。

 

朝と昼のおにぎり1/2個の食後血糖値の違い

お昼におにぎりを1/2個食べても血糖値はほとんど上がりませんでした。
元々が80mg/dlだった影響を考え、再度1/2個のおにぎりを以前おにぎりを食べる実験をした朝食べてみることにしました。お昼のおにぎり1/2個の前の朝食を食べていませんでしたが、絶食期間が長すぎたため血糖値が下がったのかもしれません。

どちらも食前1時間、食後2時間は水やお茶などの水分は摂取しておりません。

このグラフから食前の血糖値の違いが食後血糖値に影響があることがわかりました。
お昼のグラフは食前が80mg/dlで60分後に99mg/dlまで上昇しただけで終わりました。19mg/dlの上昇です。
一方朝のグラフでは食前102mg/dlが60分後に140mg/dlまで上昇しました。38mg/dlの上昇です。食前からの上昇値が丁度2倍ですので偶然の誤差ではなさそうです。お昼のグラフでは食前の血糖値が80mg/dlと低かったため、何らかの原因で元々インスリンが分泌されていた可能性が考えられます。そのため食後の血糖値の上昇が抑えられた可能性があるのです。それらの影響がなければ、食前の血糖値の差がピークの差になるはずですが、グラフからはそのようには推移していないため何らかの違いが考えられます。一つの仮説にすぎませんが、食前の血糖値が低く抑えられている場合にはインスリンがあらかじめ働いているため、食後の血糖値も抑えられる可能性が考えられます。

食前の血糖値の差を単純に引き算することで、補正出来るかと考えていましたが単純な引き算とはならないようです。ただ食前の血糖値が高ければ、食後の血糖値は高くなり、食前の血糖値が低ければ食後の血糖値は低く抑えられることがわかりました。

食後血糖値の実験をする場合には少なくとも食前の血糖値をある程度揃える必要があるようです。もし食前の血糖値が明らかに異なる場合には、今回のお昼のグラフのように参考程度にとどめる方が解釈する際に混乱しなくて済みそうです。
更に食後血糖値を測る実験の前の食事による影響、つまり昼食であれば朝食の、夕食であれば昼食の血糖値の推移も影響を与える可能性が考えられます。膵臓に対する糖の負荷がかかれば、これまでの経験により条件反射を起こし、血糖値の急上昇を抑える仕組みが働く可能性があるからです。これらのことも食後血糖値を計測し続けることにより出来れば解き明かしたいと思います。

お昼のグラフの前の朝ごはんは食べていないため、どちらも絶食が続いてはいまましたが、それ以前にリブレを装着していなかったため血糖値の推移は不明です。
比較実験前の血糖値の推移も影響がある可能性も念頭に置いて解析してみたいと思います。

近いうちにおにぎり1/2個、おにぎり1個、おにぎり2個の食後血糖値を比較したグラフを掲載したいと思います。

おにぎり1/2個の食後血糖値からわかること

元々血糖値の低かったお昼のグラフも、お昼よりは少し高い朝のグラフもいずれもそれほど血糖値が上がらないことがわかりました。
ということはおにぎり1/2個を30分後に食べてみると食後血糖値は上がらないのかもしれません。今後実験をしてみたいと思います。

 

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。