糖質回避と糖質忌避

私は糖質を自分の意思で避けるという考え方、糖質回避という考え方を提唱しています。しかし世の中では糖質忌避とでもいうべき糖質を忌み嫌う極端な考え方をされている人もいます。その違いを書いてみたいと思います。

糖質回避

糖質回避とは目的を持って糖質を出来たら避けるという考え方です。忌み嫌う訳ではないため、目的達成に問題が無ければ糖質も食べるという考え方です。

論理的宗教として糖質回避教という考え方を提唱しています。

つまり病気を避ける目的であれば、症状が出ない限り糖質を食べても大丈夫だと考えるのです。糖質を無理に食べることは推奨しませんが、基本的に糖質を回避しながら問題が無ければ食べるという考え方です。

ダイエットが目的であれば体重を目安に糖質回避を行い、アトピー性皮膚炎やニキビを避けることが目的であれば症状出ない範囲内におさまる程度に糖質を避けるのです。つまり糖質回避の目的に合わせて、回避する程度を決めることが出来るのです。つまり糖質回避は目標あるいは目安があることが特徴です。

ただし糖質回避における糖質の食べ方は、血糖値の上がりにくい食べ方あるいは病気を避ける理想の食べ方を推奨しています。特におにぎりだけ、パンだけ、うどんだけという食べ方は食後血糖値が急上昇するためお勧め出来ません。

糖質忌避

糖質忌避とは文字通り糖質を忌み嫌う考え方で、糖質をあたかも猛毒のように扱う傾向にあります。糖質忌避の考え方の特徴は糖質を食べてはいけないものと考えていることです。ちょうど宗教における禁止食材・タブー食材のようです。

ちなみに宗教における禁止食材・タブー食材はそれなりの根拠を元に行われています。仏教における肉食禁止は動物の命を奪うことを罪と考える考え方が根拠ですし、アルコールを禁止しているのは正常な判断が出来なくなるからです。イスラム教におけるアルコールも正常な判断が出来なくなるからでしょうが、豚肉を食べてはいけない理由が曖昧なためイスラム教徒は豚肉を食べることが出来ません。私の想像では豚肉をしっかり加熱せずに食べた際に体調を壊すことがあったため、禁止されたのではないかと考えています。禁止する目的がわからないままただ信じているため、改宗しない限り豚肉を食べることはないでしょう。豚肉を食べると病気になることがあるから豚肉を控えるように教えが設定されていれば、科学の発展のお陰で今では食べることが出来ると思います。

糖質忌避の考え方はイスラム教における豚肉のような考え方ではないかと思います。糖質はついつい食べ過ぎる人が多く(糖質依存)、食べ過ぎると病気になる人がいるため全て禁止するという考え方です。私の考える糖質回避教に対して糖質忌避教とでもいうべき考え方です。

私も一時期糖質忌避に近い考え方をしていました。可愛さ余って憎さ百倍ではありませんが、好きで食べていた糖質が食べてはいけない食べ物のように感じてしまったのです。何故糖質がいけないのかを冷静に考えることで糖質忌避の考え方から抜け出すことができました。

糖質回避と糖質忌避

糖質は確かに食べ方を間違うと病気になる食べ物ではありますが、絶対食べてはいけない程危険な食べ物ではありません。しかし食べないで済むなら食べない方がお得だとは思います。

私は糖質は絶対食べてはいけない食べ物ではなく、避けることが出来れば避ける程度の考え方が緩くて良いと考えています。

ただし糖質の食べ方により再び不都合が生じた場合には反省し、糖質回避の度合いを強めることで調整することが出来ます。

その点で闇雲に禁止する糖質忌避という考え方よりも、目的に合わせて出来れば避けるという糖質回避の方が多くの人が受け入れやすいと考えています。糖質回避教という考え方が広まることを祈っています。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。