相次ぐ金塊密輸に思うで書いていましたが、トータルで得をするから密輸が繰り返されます。何故なら万が一捕まったとしても得をするからです。このサイトを見た訳ではないでしょうが、もっと過激な防止策が講じられました。恐らく金塊密輸は激減すると思います。何故なら万が一捕まったら大損をするからです。
私は金塊を全額没収で罰金と考えていましたが、新制度では密輸した金塊の5倍の金額の罰金を課すそうです(参考:金密輸の罰金、価格の5倍に)。
この仕組みだと5回に一回捕まるだけでトータルで損をしてしまうのでかなりの抑止力になるでしょう。もしこれでも密輸が減らなければ、罰金額を10倍に引き上げるだけで抑止力となるはずです。しかも運び屋が罰金を支払うことになると思うので気軽なアルバイトという仕組みは淘汰されるでしょう。
経済的に犯罪の抑止力を働かせる同じような仕組みとして脱税の防止策が考えられます。脱税をしようとしたら脱税額の5倍の罰金を課すのです。私は脱税額の全額没収を提案していました(参考:脱税に対する重加算税が増税に思う)が、金塊密輸で思い切ったことが出来るのであれば脱税でも出来そうです。
経済犯罪は今回の金密輸の罰金のように損する仕組みを作ることで抑止力を働かせる方が合理的です。何故なら捕まって刑務所に入ってでもお金を得たい人がいるからです。罰則が刑務所だけでなく、捕まったら損する仕組みを用意することで経済的合理性をそぎ落とすことが、21世紀の犯罪抑止に繋がると思います。