リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食事と血糖値の関係を掲載しています。
色々思いついたことを実験していますが、おにぎり1個と卵2個の食後血糖値を測ってみました。
実験をした経緯
加熱し卵が固まっている方が生卵のり消化に時間がかかる可能性を考え、加熱した方が食後血糖値が上がりにくいのではないかと考えて実験してみました。
おにぎり1個と卵2個
おにぎりはいつものセブンイレブンの塩むすびにしました。
卵もセブンイレブンで買った卵を食べました。
生卵と加熱卵
糖質と糖質以外の食材がまんべんなく均一に混ざる方が血糖値が上がりにくいことがわかっていますので、生卵と加熱卵を均一の混ぜてから食べてみました。
加熱卵は生卵とおにぎりを均一に混ぜた後で電子レンジで加熱しました。
卵を2個にしたのは、卵1個では差がはっきりしない可能性が考えられたからです。
生卵の状態ではこのようにかき混ぜた状態で食べてみました。
おにぎりの塩味で比較的美味しく食べることができました。
加熱卵はこの状態の卵を電子レンジで完全に固まるまで加熱してみました。
ぱさぱさでおにぎりの塩味も感じられず決して美味とはいえませんでした。
お勧めできない食べ方でした。
おにぎり1個生卵2個の食後血糖値
結果は60分後に167mg/dlのピークを迎え、その後緩やかに低下してから再上昇する崩れたM字型のカーブを描きました。135分後に135mg/dlの軽度再上昇後緩やかに下がりました。上昇するタイミングは少し早くはなりましたが、上がり方は軽度でした。
おにぎりだけ食べた血糖値のグラフとは少し違う形をしているようです。
おにぎり1個と加熱卵2個の食後血糖値
60分後に184mg/dlの血糖値のピークを迎え、その後下がりました。
おにぎりだけ食べた血糖値のグラフと近いようです。
おにぎり1個と卵2個の加熱による血糖値の違い
おにぎり1個と卵2個の加熱による血糖値の違いを一つグラフにしてみました。
加熱した卵はおにぎりだけ食べたグラフと途中まで同じように上がり、ピークは同じですが速やかに下がりました。
一方生卵は血糖値の上がり方が食べた直後から緩やかで、60分後のピークも167mg/dlと低く抑えられました。
今回の実験でわかったことと検討課題
・生卵は加熱した卵に比較して食後血糖値が上がりにくい
・加熱した卵は食後血糖値のピークを抑えることは出来ないものの、速やかに血糖値が下がる手助けをしている可能性
・卵かけ御飯はご飯だけ食べるより血糖値の上昇を抑えることのできる理にかなった食べ方である。
驚くべきことに私の考えた仮説とは逆の結果となりました。当初タンパク質が凝固している方が消化されにくい可能性を考え、血糖値の上昇が抑えられるのではないかという仮説を考えました。根拠は固体をバラバラに消化するために時間がかかると考えたからです。
結果は加熱した卵の方が血糖値が上がりやすく、生卵の方が血糖値が上がりにくいことがわかりました。
タンパク質を加熱することで変性し消化しやすい形に変化している可能性が示唆されました。
ただしおにぎ1個とゆで卵2個の食後血糖値は上昇が抑えられるため、混ぜてから加熱したことに何か血糖値の上がりやすくなる問題があったのかもしれません(参考:おにぎり1個とゆで卵2個の食後血糖値)。
均一に混ざることを主眼に置いてかき混ぜてから加熱しましたが、もしかしたら卵の水分とおにぎりの糖質が反応して消化しやすい状態に変化してしまった可能性は考えられます。
今後の実験課題
生の状態で卵と御飯を混ぜてから加熱してから食べると、ゆで卵にして食べる場合に比較して上昇することがわかりました。卵の水分とおにぎりの糖質が反応し消化しやすい形に変化した可能性が考えられます。
そこで卵2個を別に加熱しおにぎりと均一に混ぜて食べてみたいと思います。
食事の前後に運動をするとデータがずれてしまうので、なかなか正確な実験が難しいのですが、ダイエット成功後何とか機会を見つけて行ってみまいと思います。
またゆで卵との比較したグラフでも検討してみたいと思います。