リブレ 血糖値持続測定器を使い様々な食べ物の食後血糖値を測定しております。
様々な実験をしていますが、今回はカップラーメンとの組み合わせを考えて、スライスチーズを食べた食後血糖値を調べてみました。
きっかけ
カップラーメンと唐揚げの食べ方による違いでカップラーメンと唐揚げを同時に食べることで食後血糖値が上がりにくいことがわかりました。
であればカップラーメンと他の食べ物でも上がりにくいと考えて、カップラーメンとの組み合わせとしてスライスチーズをためしてみました。
カップラーメンにチーズカレーという種類があるため、チーズを入れても美味しいと考えたのももう一つの根拠です。
食べた物
カップヌードル カレーとスライスチーズ2枚です。
カップラーメンの中にチーズを入れて溶かしながら麺と同時になるように食べました。
食後血糖値の予想
食後血糖値がカップら麺だけの場合と比較してスライスチーズが血糖値の上昇を邪魔してくれると予想できたため、上がりにくいと考えました。
何故ならカップラーメンと唐揚げでは同時に食べることで血糖値が上がりにくいため、同じタンパク質であるスライスチーズでも上がりにくくなると予測できるからです。ただし程度はタンパク質の量に依存すると考えられるため、から揚げよりは上がるのではないかとも予想ました。
食後血糖値
食前の血糖値が異なるため参考記録ではありますが、結果としてカップラーメンだけよりもスライスチーズを一緒に食べた方がわずかではありますが低く抑えられました。
食後血糖値はカップラーメンのみが45分後に165mg/dl、カップラーメンとスライスチーズが45分後に150mg/dlまで上昇しました。
食前の血糖値が異なるため参考記録ではありますが、食前カップラーメンとチーズ、カップラーメンと唐揚げを比較すると唐揚げの方が血糖値が上がりにくいことがわかります。
カップラーメンを食べる際、唐揚げを準備することは難しいかもしれませんが、スライスチーズであれば冷蔵庫に保存しておけば1か月以上日持ちするためトッピングとして適切だと思います。
今回の実験でわかったこと
カップラーメンとスライスチーズの組み合わせでも食後血糖値が上がりにくいことがわかりました。他のカップラーメンにスライスチーズのトッピングが美味しいかどうかは別にして、少なくともカップラーメンのカレーであればスライスチーズのトッピングをした方が食後血糖値が上がりにくいことがわかりました。
糖質だけ食べるという食べ方はやめておく方がよさそうです。
カップラーメンだけ食るのは勿体ない食べ方なのかもしれません。
何かタンパク質や脂質の食材を同時に食べるように気を付けましょう。
ましてやカップラーメンだけ食べた上で水分を摂ることは、食後血糖値が急上昇するため、禁忌としても良い食べ方かもしれません(参考:カップラーメンと水500mlの食後血糖値)。
(以前は糖質だけ食べて水分を摂ると食後血糖値が急上昇すると考えていましたが、おにぎりだと水分を摂ると食後血糖値は上がるものの、食パンの場合水分を摂るとかえって下がるため、糖質と水分とひとくくりには出来ないようです。参考:おにぎり2個とお茶の食後血糖値の関係、食パンと水500mlと牛乳500mlの食後血糖値)
今後の検討課題
今回はカップラーメンとスライスチーズで食後血糖値が上がりにくいことがわかりましたが、食前の血糖値が高かったため参考記録です。食前の血糖値が低い状態であれば更に効果がはっきりするのかもしれません。再検査してみたいと思います。
他にもカップラーメンに適切なトッピング食材を探してみたいと思います。
カップラーメンではスライスチーズを食べると食後血糖値が上がりにくくなるのであれば、おにぎりとスライスチーズでも食後血糖値が上がりにくくなる可能性が考えられます。美味しいかどうかは別として一度ためしてみたいと思います。
一つ謎を解くと別の謎が気になってしまいます。
食後血糖値と食べ物や食べ方の謎は深まるばかりです。