私の痛風発作時の尿酸値

痛風発作早期の話を以前書きましたが、痛風発作時の尿酸値を測定したので経過とともに書いてみたいと思います。

経過

夜中膝の痛みで目覚めましたが、すぐに水を1リットル飲むことで朝には少し痛みは改善しました。幸い荷重部位(体重のかかる部位)ではなかったので歩くのに支障はありませんでした。

朝起きてからも追加で1リットル程水を飲みました。その後50分程散歩に行きましたが、歩いているうちに痛みがほとんどなくなりました。水分を補給したことと歩いたことで痛みの元になる尿酸結晶が攪拌され溶けたのかもしれません。

その日は一日中痛みが多少残っていましたが、こまめに水を飲んでいました。

幸い翌日には痛みが全くなくなりました。

痛風発作時の尿酸値

一般的に痛風発作時には必ずしも尿酸値は高くはないと言われています。最初聞いた時には意味がわかりませんでしたが、尿酸が脱水で濃縮され組織液に溶けきれなくなった時に発症するようです。

先日の痛風発作時の6時間後に測定した尿酸値は7.7mg/dlでした。最高12.3mg/dlだったことがある私としてはかなり低い値です。

あまりにあっけなく痛みが改善したため発作ではなかったのではないかと自分でも疑いましたが、長年の経験上水分を摂らずに鎮痛剤も使わずあのまま放置していると朝には歩けなくなっていたはずです。

私の痛風発作のパターン

正確には痛風発作だと私が考えているパターンですが、昨年は9月に起こりましたがいつも5月か6月頃に起こります。毎年2月に健康診断を受けますが、毎年尿酸値は11前後でした。

発作だと思う時に測ると8前後という面白い結果でした。今回も7.7mg/dlと低めでした。

興味深いのはお酒をやめてから毎年痛風発作らしきものを繰り返していることです。一般的にアルコール、特にビールは痛風にはよくないと言われていますが、私の場合アルコールを飲んでいる時の方が痛風発作は起こりにくかったようです。何故ならアルコールとして水分を摂っていたからです。今思えば面白いことに、アルコールを飲んでも最初はトイレにいきませんでした。何杯か飲むとトイレが止まらなくなりました。これは脱水が解消されるまでトイレにはいかなくて済みますが、脱水が解消されるとアルコールの利尿作用によりトイレが近くなるようです。

お酒をやめてから毎年5月6月に痛風発作らしきものが起こりますが、私の場合喉が渇きにくい体質が原因のようです。喉が渇きかないので水分をほとんどとらないのです。水分を摂らなくて済むと、トイレに行かなくて済むので診療の妨げにならず好都合でした。この喉が渇きにくい体質のせいで痛風発作を誘発していたようです。

もう一つ脱水に拍車をかけたのがカフェインです。カフェインの利尿作用により尿は出るけど脱水という厄介な状態に陥ります。私の場合元々が日頃から脱水状態のためコーヒーを飲んだからといってトイレが近くなるということはありませんでしたが、カフェインが無理矢理なけなしの水を絞り出してしまうようです。カフェインの利尿作用により尿酸が濃縮される結果、痛風発作を起こしてしまいます。

昨年9月に痛風発作が起こった時には、コーヒーを飲み続けながら鎮痛剤を武器に約1ヶ月痛みと戦っていました。今となっては私の中では笑い話です。何故なら利尿作用で体内の水分を捨ててしまうコーヒーを飲みながら、治療しようとしてきたからです。ある程度は水分を摂ってはいましたが、何しろコーヒーを飲んで身体の水分を捨てながら、痛風発作で痛い痛いと悩んでいたのですからです。

気づいたのは旅行に行った時です。後で思い返せば水をほとんど飲まずに歩き回っていました。すると夕方には足が痛くなって鎮痛剤が必要になったのです。ふと水分を摂っていないことに気づき、カフェインの利尿作用にも気づきました。

カフェインを控えて積極的に水を飲むことで、痛みを生じることは無くなりました。いつも痛風発作を生じるのは朝でした。夜水分を摂らずに寝た後で、暑くて汗をかいて脱水に拍車がかかって発症するのとが多かったようです。朝起きて痛みがあれば鎮痛剤を飲んでやり過ごしていましたが、今では身体が脱水だと教えてくれるサインだと思っています。

痛風発作で悩んでおられる方の参考になればと思い書いてみました。

今のところ尿酸値の下げ方はわかりませんが研究中です。ナスビを食べると良さそうな気配ですが、確定は出来ていません。わかったら報告します。

私は尿酸値の下げ方を研究するために薬は飲んでいませんが、痛風発作でお悩みの方は薬で治療されることをお勧めします。この記事は治療を否定することを目的とはしていないことをご理解ください。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。