米朝首脳会談に思う

昨日初の米朝首脳会談が執り行われました。残念なことに批判的な意見を見ることがありますので私見を書いてみたいと思います。批判的な意見を述べる人は期待し過ぎていたから、肩透かしを食らったとして批判的な意見を述べるだけのことです。もう一つ言えるのは批判的な意見を述べる人は一度で全てを解決すべきと考えているだけです。

今回の会談は画期的なことです。何故なら人間同士にも関わらず直接言葉を交わすことなく、お互いが疑心暗鬼に陥っていたからです。疑念が大きくなり過ぎると、間違いが起こる可能性を秘めていました。話す言葉は違ってもお互いが意思の疎通の出来る人間同士であることが確認出来たという意味で、大きな第一歩です。

事前交渉や当日の会談で話し合われた詳細はわかりません。確かに両首脳が署名して共同声明文には具体的な内容はありませんでした。喧嘩していた相手が仲直りの握手をしたと考えれば、最初から踏み込んだ内容は決められないでしょう。

個人同士をみても喧嘩するより仲直りする方が遥かに難しいのは、誰しも経験があるでしょう。喧嘩が激しければ激しい程感情がもつれてしまって仲直りは困難になります。個人でさえ仲直りは難しいのですから国同士の仲直りとなると、想像するのも難しいくらい困難を極めるでしょう。

お互いハッタリを含めた情報発信を行い、チキンレースをしていたにも関わらず、チキンレースをとりやめ話し合いに応じたのです。

その最初の共同声明文が踏み込んだ内容がないと言って嘆く必要などないでしょう。交渉は始まったばかりです。これまでは第三国を間に挟んで、様々な思惑を含みながらやりとりをしていたに過ぎません。それが直接交渉出来る関係になったのですから大したものです。

日中国交正常化交渉を成し遂げた田中角栄氏を思い出します。田中角栄氏は人によって好き嫌いが分かれるようですが、私は尊敬しています。何故なら常人にはない発想で解決策を見つけたからです。

今回の米朝首脳の2人ともが、もしかしたら天才なのかもしれません。

まだ交渉は始まったばかりです。これまでは裏切られたかもしれませんが、今回は裏切られない仕組みを作ってくれるのではないかと思います。

もし中国のように資本主義化するようなことがあれば、アジアに平和が訪れるだけでなく、大きなビジネスチャンスにも発展します。

もしかしたら今回の会談が平和だけでなくアジアに夢のような発展をもたらせてくれるかもしれないのです。

平和になる上にみんなが豊かになる。そんな夢のような未来が訪れると良いですね。2人が私達の想像を超える天才であることを祈りましょう。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。