善悪の価値観について

性善説と性悪説なんて意味がないの際に少し記載しましたが、善悪の判断というのは普遍的(誰にとっても同じ価値観ということ)なものではありません。

誰もが悪いことと考えがちな殺人でさえも、多く殺した方が褒められる状況があり得ます。
戦時中は敵を殺した数は褒められるのです。
平時ではあり得ない価値観ですが、戦時であれば逆転してしまうのです。

善悪は相対的なもの

善悪自体が相対的なものです。
簡単に説明すると多数派が善、少数派が悪です。
善悪分かれた場合、多数派が善で少数派が悪と判断されるだけのことです。

みんなが共有できる良い行いという共通概念がないため、生活をしやすく考えを統一する指針のために宗教が生まれたのだと思います。同じ宗教を信じた人たちだけで付き合いをするようになったのです。恐らく国よりも前に宗教が生まれたのだと思います。宗教で保たれた秩序の中に無理やり武力を持ち込んで争うようになったため、防衛のために国という概念ができたのではないかと思います。仲良くするための宗教で、暴力から身を守るのは国という役割分担が生まれたのではないかと思います。宗教ごとに国がわかれたりするのはこのような理由だと思います。

元々人には善悪の価値観は遺伝子に組み込まれているわけではありません。
生まれてから周りの人たちに教えてもらった善悪の価値観を元に生活しているのです。
周りの人たちが人は殺すものだと教えれば、子供でさえ人を殺すのが当たり前になるのです。
騙す方が賢くて、騙される方がバカなんだと子供に教えて育てれば、子供は人を騙した方が勝ちで、騙されたら負けだという価値観を疑いもせず大人になるのです。(ちなみにある種のお猿さんは嘘をつきます。お猿さんは嘘を見抜けないそうです。その種のお猿さんでは一番賢いのは嘘つきお猿さんということのようです。)
逆に人は愛するものだと教えれば、人の命を大切にするのです。
このサイトは日本語で書いているので、読んでくださるのはほぼ100%日本人の方だと思いますが、多くの日本人の価値観はものすごく素晴らしいものなのです。

日本人の中にも人を騙すことを厭わない残念な人がいることも確かですが、多くの日本人は人を騙すことは悪いことだとして育っているからです。
嘘つきは泥棒の始まりとして嘘がよくないという価値観で育っていることが多いからです。

ただ一定数人を騙すことに抵抗がない日本人がいるのも確かです。
そこで騙されない知恵をつけて、騙されて嫌な思いをしないように気を付けるようにしましょう。
騙されない一番の対策は確認することです。

私の善悪の価値観

人に嫌な思いをさせることは悪いこと。
人に楽しい思いをさせることは良いこと。
私の善悪の価値観はこれです。

全員がこの考え方を受け入れ、善悪の普遍的な考えとして世界は平和になるのですが。

騙す人と騙される人 どっちが悪い?

性善説と性悪説なんて意味がないに引き続き、善悪について考えてみたいと思います。

世の中には人を騙しても平気な人がいます。騙すことを商売にしている詐欺師の方々だけでなく、日常生活において自分が有利になるためにちょっとした嘘で人を騙す人がいます。

人に嘘をついて不快な思いをさせることは好ましいことではありませんし、当然人を騙して利益を得ることは犯罪ですからやってはいけません。今の世の中では犯罪を犯すと捕まることを抑止力として、犯罪を防止しようとしています。逆にそのことが誤ったメッセージとして受け取っている人達がいます。捕まらなければ犯罪を犯しても良いと考える人達です。嘘をついてもバレなければ嘘にならないと考える人種もいるようです。

嘘つきや犯罪者を擁護するわけではありませんが、自然界を通して騙すと騙されるを考えてみたいと思います。

自然界では騙すと騙されるの勝負は騙したものが圧倒的に勝ちです。騙された生き物は騙したことを責めたくても、騙した生き物に食べられて既にお腹の中です。自然界では騙されないように気をつけるものであって、騙しては駄目という価値観はどうやら人間界だけのようです。

だからといって騙された人が悪いと主張するつもりはありません。ただ自然界において騙されることは即死を意味しますから騙されないように必死です。騙されて不快な思いをしたかもしれませんが、自然界の動物のように命までとられなくてよかったと考えることもできます。
そして自然界の動物から学ぶことは、如何に騙されないように気を付けるかということです。

実はある種のお猿さんは嘘をつくそうです。
(参考文献:現実を生きるサル 空想を語るヒト―人間と動物をへだてる、たった2つの違い
エサを見つけた際、敵が来た鳴き声を上げて仲間が逃げ出した間に自分一匹だけエサを食べるそうです。つまりエサを独り占めするために敵が来たと嘘をつくそうです。仲間がかえってきて、一匹だけでエサを食べていることを責められるかというと責められないそうです。
いわば一番知恵があるのが嘘つき猿なのかもしれません。
どうやら嘘を見抜けるのは知恵のある人間だけのようです。
人が嘘をついてしまうのはまだお猿さんの名残なのかもしれません。

騙された後で騙した人を責めてもお互いが嫌な思いをするだけです。
(騙した人は覚悟の上かもしれませんが)
騙されてお金を奪われてしまうと、そのお金の多くが返ってきません。自然界で騙されて一度奪われた命が二度とかえってこないように。
騙す人がいる以上騙す人がいなくなるまでの間は、人間界で生きていくには騙されない知恵を身に着けるしかないのではないかと思います。

騙されないためには本当かどうか確認することです。
例えば糖質回避でダイエットできるとこのサイトでは書いていますが、本当かどうかはご自分で確かめてみることです。
インターネットの発達のおかげもあって、様々な情報が飛び交っています。
その情報の真偽(正しいか嘘か)を確認することが大切です。
この呉からの風が真偽を確かめる一助になることができれば幸いです。