強い空腹感が依存の禁断症状?

強い空腹感が糖質依存の禁断症状であると考えた理由は、強い空腹感を暫く我慢しているとピークをこえる感覚を経験することからです。このことから強い空腹感が『もしかして』禁断症状ではないか?と疑ってみたのです。
強い空腹感が糖質依存の禁断症状だと仮定してみます。

誰しも経験する強い空腹感をしばらく我慢すればピークをこえたようになり、あまり空腹を感じなくなります。依存の禁断症状だと仮定すれば、依存物質を断つことで禁断症状を抜け出ることと合致します。逆に禁断症状でなければ強い空腹感を我慢により更に空腹感が強まらなければ辻褄が合いません。強い空腹感が糖質依存の禁断症状だと考えて問題なさそうです。
また依存の禁断症状であれば、依存の状態でなくなれば禁断症状自体がなくなるはずです。
強い空腹感が禁断症状だと仮定すると、しばらく糖質を控えることで依存から脱することが出来るため、強い空腹感がなくなるはずです。試しに私が糖質を控えてみると2週間程度で強い空腹感がなくなりました。ピークをこえた後の軽い空腹感だけになります。強い空腹感が糖質依存の禁断症状だと私が確信した瞬間です。家内が3週間、知人は1週間で強い空腹感がなくなりました。糖質制限の提唱者の江部先生夏井先生もしばらく糖質を我慢すれば、強い空腹感は無くなると書籍に記載があります。
炭水化物を避けていると炭水化物を食べたいという感覚が無くなりました。以前はコンビニに行くと炭水化物に吸い寄せられていましたが、炭水化物に対するこだわりが無くなりました。

糖質の血中濃度という考え方をわかりやすく図にしてみました。

糖質の血中濃度=血糖値ーベースの血糖値
糖質の血中濃度=血糖値ーベースの血糖値

糖尿病を治った人も職場にお菓子を常備していたそうですが、糖質を回避することでお菓子を食べなくなったそうです。

どうやら偶然ではなく、糖質依存を回避すれば食生活や好みそのものが変わってしまうようです。逆に言えば糖質依存により食生活や好みが変わってしまうようです。
糖質依存について別の角度からも考えて見ます。

お腹がすいているときに、少しだけ食べると余計お腹がすいたということを経験されたことはないでしょうか?そのときに食べたものはパンとかお菓子など糖質だったのではないでしょうか?もし経験されたことがあるとすれば、まさに依存症の量の制限ができないことに由来します。
少量の摂取で禁断症状を増強させてしまうことに合致します。依存の問題は自分自身の意思で量のコントロールが困難なことです。まさに依存といえる症状です。

『強い空腹感が糖質依存の禁断症状』だという仮定が本当に正しいかどうか試すことは簡単です。実験道具も実験室も要りません。
みなさんご自身で糖質を回避してみれば良いのです。
糖質を回避することで禁断症状(強い空腹感)も回避できるようになるはずです。
なれるまでは、お腹がすいたらチーズなどのたんぱく質で空腹感を紛らわせると良いと思います。
そして糖質(炭水化物)を避けるなんて無理と思われた方は、その考え自体が依存による執着なのかもしれません。
糖質制限の発案者である江部先生や提唱者である夏井先生の著書にもありますように、しばらく糖質を食べないと食べないことに慣れてお腹があまり空かなくなるとあります。これこそが糖質依存の禁断症状である証拠だと思います。

この考え方が面白いと思われたら、糖質回避教のすすめ ~炭水化物を避ける知恵~ もご覧ください。
参考文献:
江部康二先生の「糖質オフ! 」健康法 主食を抜けば生活習慣病は防げる! (PHP文庫)
夏井睦先生の炭水化物が人類を滅ぼす 糖質制限からみた生命の科学 (光文社新書)