慢性蕁麻疹が糖質回避で改善?

慢性蕁麻疹の患者さんがお一人改善しました。タイトルの?は症状が楽になるもののまだ蕁麻疹が出るため?をつけています。

糖質を2・3割程度減らされたそうです。蕁麻疹の出方が半分程度におさまってきたそうです。

お一人は慢性蕁麻疹で糖質をやめても蕁麻疹が続く方がおられるので、蕁麻疹に対する糖質回避の効果はまだわかりません。

糖質回避と同じタイミングは偶然かもしれませんが、改善している情報は、糖質が関係あるなしに関わらず喜ばしいことです。

完全にやめることで慢性蕁麻疹も失くなるといいですね。

糖質回避で慢性蕁麻疹が改善する病態(仮説)

お一人は糖質完全回避で改善せず、お一人は軽度糖質回避で改善している病態を考えてみます。

血糖値が上昇することで糖化産物が産生され、糖化産物が何らかの機序でアレルギー反応から蕁麻疹を引き起こす可能性が考えられます。

糖化産物が一定量たまるとアレルギー反応の引き金を引く可能性があるため、糖化産物の半減期(代謝・排出され半分になる期間)によって改善するまでの期間が異なる可能性が考えられます。糖質をやめてもしばらく糖化産物が体内に蓄積しており、症状が改善しない可能性が考えられます。

また症状を引き起こす一定量をはるかにこえる量の糖化産物が蓄積していると、改善までに時間がかかるのかもしれません。

仮説が正しいとしても、原因となる糖化産物の半減期とアレルギーを引き起こす一定量の兼ね合いで症状が改善するまでの時間が人によって異なる可能性が考えられます。

引き続き分かったことがあれば掲載していきます。

糖質回避の病気に対する効果 途中経過

糖質回避をされる方が少しずつ増えています。
今のところ50~60人程度糖質回避を始められたと思います。
糖化産物原罪説で考えると、様々な病気が治る可能性が考えられます。
あくまでも仮説の段階ですが、現時点でわかったことをお伝えします。

アトピー性皮膚炎 3人改善された方がおられます。
ニキビ 私も含め3人改善された方がおられます。
2型糖尿病 お一人病気が治りました。
(薬を一切使っていないため病気が失くなったが正確な表現かもしれません。)

慢性蕁麻疹 お1人改善しなかったそうです。

病気が治ってしまう。失くなってしまうと来られないので改善率が何パーセントということは言えませんが、食べ物を選ぶだけでアトピー性皮膚炎、ニキビは改善しそうです。2型糖尿病は間違いなく効くと思います。

蕁麻疹に関してはもしかしたら、炭水化物を食べなくなっても体内に産生された病気の原因となる糖化産物の濃度が高く(元のタンパク質によって半減期が異なるようです)すぐには改善しないのかもしれません。引き続き糖質回避をされるそうなので、改善を期待しています。

糖質回避有効

  • アトピー性皮膚炎
  • ニキビ(尋常性ざ瘡)
  • 2型糖尿病

糖質回避無効?

  • 慢性蕁麻疹