糖質回避をすることで様々な病気が治る可能性があります。
血糖値を上げる唯一の栄養素の糖質を避ける理屈からいって2型糖尿病は間違いなく効果が期待できると思います。
高血圧も治る可能性が十分あると思います。
何故なら高血圧は塩分の蓄積により血管内の水分量が増えることで血圧が上昇してしまう病気です。減塩が叫ばれてはいますがなかなか実践できない方が多いようです。
糖質依存とともに塩分依存にも陥っているのではないかと思います。
塩分依存とまではいえないのかもしれませんが、元々甘味のある糖質の甘味を打消して美味しくいただくために塩分を過剰摂取しているのではないでしょうか?つまり糖質と塩分の共依存の関係なのではないかと思います。(医学的な共依存とは少し違うかもしれません)
もしくは塩分依存の方もおられるのかもしれません。
(依存症の診断基準はこちらでご確認ください)
糖質を食べ過ぎることで膵臓が酷使され疲弊して対応しきれなくなったのが糖尿病とすると、高血圧は塩分の過剰摂取に腎臓が排出しきれなくなって蓄積されてしまったのが高血圧と考えることができます。同じような食生活をしていても血糖値が高くなってしまう人もいれば、血圧が高くなってしまう人がいることが、問題をわかりにくくしてしまいました。みんながみんな高血糖や高血圧になっていれば何か原因を探しやすかったのですが、個人差があるため体質の問題だと考えられて治療法が模索されたのです。塩分の過剰摂取がなくなれば高血圧も改善するのだと思います。
糖質と塩分の関係に気付いたのは健康診断の結果です。高血圧はないので別段減塩は気にもしていませんが、1日塩分摂取量は4.8gでした。恐らく減塩に気を付ければ3gも可能だと思います。ではなぜ塩分摂取量が少ないのか考えてみました。元々人間が生きていくうえで必要なものなので、好んで食べるように美味しく感じる味覚が備わっているはずです。しかし取りすぎてしまうのは糖質の場合と同じように、脳が騙されて取りすぎてしまうのではないでしょうか?
糖質依存の兼ね合いで糖質を取りすぎてしまう際、糖質の甘味を打ち消す目的で塩分が過剰に食べられるのだと思います。つまり糖質依存による糖質の取りすぎの副産物が塩分の取りすぎということです。
塩分を控えるようにいわれてもなかなか実現できないのは、糖質を食べながら塩分を抑えることが困難だからです。糖質は依存状態なので抑えることが困難なのです。
実際には塩分に対する依存もあるのかもしれないと思うのはあるお菓子のキャッチフレーズです
『やめられないとまらない』という塩味の聞いたお菓子は確かに食べ始めると止まらなくなります。途中でやめられないのは糖質に対する依存なのか塩分に対する依存のせいなのか明確な線引きは困難だと思います。いずれにしても糖質と塩分の依存(魔法と言い換えてもよいと思います)によって高血圧になっている可能性があると思います。
糖質依存に連れられて知らず知らずのうちに塩分も過剰摂取してしまっているのでしょうか?
そう考えれば塩分を控えるために糖質依存から脱するというのは非常に理にかなった考え方ではないでしょうか?
元々糖質制限を広く世に広めておられる江部先生も夏井先生が、糖質制限をすると高血圧も改善するといわれているのですが、その理由は上記理由によって実現できているのだと私は思います。
確認するためには高血圧が治った患者さんの1日塩分摂取量を検査してみるとわかると思います。糖質制限前後の1日塩分摂取量が比較できると面白いかもしれません。
2015/6/13 呉からの風