赤ちゃんにはわかるはずがないという思い込み

赤ちゃんにはわかるはずがないという思い込みがあります。
恐らく赤ちゃんには何もわからないとされているのが常識と言っても過言ではないと思います。
もし常識の方が間違っていて、赤ちゃんはあらゆることをわかっているとしたらどうでしょう?
ただ話せないだけでわかる訳がないと考えるのは大きな間違いだと思います。

赤ちゃんが物事をわかるはずがないと考えてしまう理由は、話ができないことが一つ。もう一つは自分たちが子供の頃のことを覚えていないからわかるわけがないと考えてしまうのです。

赤ちゃんはただ話せないだけで様々な物事をわかっているとしたらいかがでしょうか?赤ちゃんは考えてはいるけれども表現方法がないため、泣くことで周囲を思い通り動かすのです。
不快であったら泣いて、不快が改善されたら泣き止む。
寂しいなどの感情でも泣いて、寂しさが癒されると泣き止むのです。

赤ちゃんとはいえ、因果関係を理解します。
例えば爪が伸びていて手を動かした際に顔や頭を引っかいていても、そのうち自然と引っかかなくなります。
何故なら手を動かして引っかくと痛いということの因果関係を理解するからです。
因果関係を理解するまでの期間は赤ちゃんによってことなるかもしれませんが、引っかくことと痛みを理解した時点で自ら引っかくことはなくなります。ただし湿疹などの痒みがある場合は、痒みが収まるまでは掻き毟ってしまいます。痒みがない場合には引っかくことと痛みの因果関係により引っかかなくなります。

赤ちゃんが回りの人に笑いかけて、周りの人が笑ってくれると繰り返し笑うようになります。
笑いかけても周りの人が笑ってくれないと反応がないので笑わなくなります。

ちなみに赤ちゃんには写真や置物、人間と動物、イラストなどの区別がつかないので、それらの反応のないものにも笑いかけます。動かないことや反応がないことから、動かない物という概念を理解していきます。
生後2か月から4か月にはものに対して必死で笑いかけてアピールしますが、物と人の違いを理解することで物には愛想を振りまくことがなくなります。

赤ちゃんは物事を因果関係を考えながら理解していきます。
笑いかければ笑ってくれる。そのことがわかれば次も笑うようになります。
笑いかけても笑ってくれない。そのことがわかれば次は笑わなくなります。因果関係がないから無駄だと理解するのです。
最初のうちは物にも笑いかけますが次第に笑いかけなくなります。
笑いかけても反応しない人には、物と同じように笑ってくれないと理解して笑いかけなくなってしまいます。もしかしたら笑いかけても笑わない人は赤ちゃんにとっては物として理解しているのかもしれません。

赤ちゃんはまだ話せなくても親が話している言葉は理解している可能性がありますので、しっかり話しかけてあげましょう。生後3か月や4か月でも返事をする(ように見える)赤ちゃんもいるようですよ。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。