これからの子供たちに求められる能力

時代がどんどん変わっています。
今ある職業のいくつかは近い将来なくなる可能性があります。
ゼロにはならなくても仕事の数が減る職業も多々あります。
営業マンはインターネットに仕事を奪われてしまうでしょう。現時点で説得マンである自称営業マンは自然淘汰されてしまうことでしょう。
弁護士でさえ人工知能(AI)に仕事を奪われつつあるのですから、頭を使う仕事が安泰というわけではありません。
既に公認会計士は余っているという話もありますし、これからは税理士も会計ソフトの発達により仕事が減ってしまうことでしょう。
現時点では医者不足が叫ばれていますが、医者も2つの意味で余る時代がくると私は考えます。少なくとも人の余る診療科や地域が出てくると思います。

このような中必要とされる人の特徴を考えてみると、人の立場に立って考えることの出来る人が求められています。相手の立場に立って説明するのが望ましいことは説明のページでお伝えしました。相手の立場に立って物事を考えることが出来るようになれば、相手の望むことを提案することが出来ます。営業マンであれば理想の営業マンのお仕事である相手の欲しい物を売ることが出来るのです。逆に相手の欲しい物がわからないからこそ、自分の会社の物を良い物だと説得して売りつける説得マンになってしまうのです。商品開発においても消費者の立場に立って欲しい物を考えるのではなく、高くて売れそうな物を考えだそうとしてしまいます。消費者の欲しい物や便利になるものを実現するのが本来の商品開発の仕事のはずです。
説得マン、商品開発いずれも本来の目的からずれていることに起因します。本来の目的とは相手の欲しい物を提供するということです。では何が目的かというと利益を目的にしているのでブレるのです。
相手の立場に立って考えるようにすると、自然と利益が目的ではなくなるはずです。

営業マンや商品開発について書きましたが、どんな職種においてもありとあらゆる場面や様々な状況で、今後は相手の立場に立って考えることの出来る人だけが生き残ることが出来る時代が来ると思います。

近い将来記憶力には大した意味は無くなりますので、暗記ゲームである受験勉強なんてしている場合ではありません。如何に相手の立場に立って物事を考えることが出来るかをトレーニングする方が良いと私は思います。

実は現在成功している人の多くは相手の立場に立って物事を考えることのできる人です。営業成績の良い営業マンは意識せず相手の立場に立って考えています。起業家に多いのですが、売れる商品企画ができるのも消費者の立場に立って考えることのできる人です。相手の立場に立って物事を考える究極の形を示したのがスティーブ・ジョブズ氏だったと思います。消費者が欲しいと考えることを突き詰めて考え、それを実現することができた天才でした。いわば究極の消費者が商品開発責任者だったのです。一切の妥協を許さず商品開発をしたのでこれまでにないものができたのです。

天才の域まで突き詰めて相手の立場に立って考えることができなくても、日常生活の中で相手の立場に立って物事を考えることは誰にでもできることです。そのトレーニングを繰り返すことで様々な状況に対応できるようになるのです。

様々な人の立場に立って考えることができるようになることが、これからの子供たちに求められる能力だと思います。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。