良性腫瘍・悪性腫瘍の違い

腫瘍とは身体の一部の組織や細胞が病的に増殖し大きくなるなものです。
腫瘍には良性腫瘍と悪性腫瘍があります。その違いを一言で言えば命に関わるかどうかです。患者さんと話をしていると良性は大きくならず悪性は大きくなると誤解されていることがありますが、良性・悪性ともに大きくなるため大きさの変化では一概に区別はつきません(一般的に良性は緩やかに大きくなり、悪性は急速に大きくなる傾向はあります)。良性腫瘍は大きくなることはあっても直接命に関わることはありません。悪性腫瘍は直接命に関わるため悪性といわれます。では具体的に何が違うのかを書いていきます。

良性腫瘍と悪性腫瘍の違い

先程良性腫瘍と悪性腫瘍の違いは命に関わるかどうかだと書きました。次に何故命に関わるかを書いていきます。

良性腫瘍

良性腫瘍はただ大きくなるだけ身体に害を与えません。他の組織や臓器を押し退けることはあっても、食い込んでしまうことはありません。ましてや離れた臓器に飛んでしまうことはありません。

良性腫瘍も免疫をすり抜けてしまった結果発症するようですが、全ての免疫をすり抜けている訳ではなさそうです。良性腫瘍は増殖のスピード自体が遅いことと増殖した良性腫瘍細胞に対する免疫で駆逐するため、緩やかに増大するか大きさが変わりません。

悪性腫瘍

悪性腫瘍はただ大きくなるだけではありません。他の組織や臓器に食い込んでいきます(浸潤性)。そして他の臓器に飛んでしまいます(転移性)。この二つを兼ね備えたものが悪性といわれます。稀に浸潤性のみで転移性がない腫瘍があります。浸潤性のみで悪性とするか転移性がないため悪性とみなさないかは医者により見解がわかれています。主要な臓器への浸潤がなければ直接命には関わらないため悪性とは言い切れないと考える医者が多いようです。

では何故浸潤性や転移性があると悪性とされるのでしょうか?それは他の臓器へ浸潤、転移することで他の臓器の働きを妨げてしまうことで生命が維持できなくなるからです。特に生命の維持に欠かすことのできない肺や肝臓、脳への転移が起こり、悪性細胞が増殖することで元々の臓器の働きが出来なくなることで命を繋ぐことが出来なくなってしまいます。

言い換えると悪性腫瘍が直接命を絶つ訳ではなく、転移した悪性腫瘍が正常細胞と勢力争いをして正常細胞の働きを妨げてしてしまうことで命に関わるのです。

悪性腫瘍は無限に増殖する特徴があります。本来であれば腫瘍細胞を駆逐するはずの免疫をすり抜けてしまっているため、急速に増大してしまいます。

悪性腫瘍に対する免疫はほとんど働いていません。というよりは免疫の働かないパターンの腫瘍細胞が偶然発生すると腫瘍を発症し、その腫瘍細胞が無限増殖・浸潤性・転移性を持っていると悪性腫瘍を発症するようです。悪性腫瘍には免疫が働かない訳ではなく、免疫が働かないから悪性腫瘍が免疫により駆逐されず生き残ることで発症するようです(参考:人間がガン(癌・悪性腫瘍)を発症するメカニズム)。

良性腫瘍と悪性腫瘍の見分け方

良性腫瘍と悪性腫瘍の違いは浸潤性と転移性の有無だと書きました。転移していれば間違いなく悪性だとわかりますが、その判断だと転移するまで良性・悪性がわからないことになります。そこで腫瘍の特徴から良性・悪性を見分ける方法が見つかっています。

画像診断

体内の腫瘍であればCTやMRIなどの画像診断が助けとなります。腫瘍が周囲の臓器に食い込んでいれば悪性の可能性が高いと判断出来ます。また腫瘍の種類によってはPETという特殊な画像診断では細胞へのブドウ糖の取り込み具合により細胞の活動性から悪性腫瘍を見つけ出す方法など特殊な画像診断も助けになります。

皮膚腫瘍で直接目で見える場合には腫瘍の形により良性腫瘍か悪性腫瘍かの大まかな判断をすることが出来ます。悪性腫瘍では免疫による腫瘍細胞の一部は駆逐されるため、境界が歪な形になる傾向があります。皮膚表面の反射光を偏光レンズにより除去することで皮膚深部を観察することの出来るダーマスコープという画像診断により、肉眼だけよりも精度が高まります。

画像診断は、痛みを伴う侵襲的な組織診断・病理診断をする前に集めるあくまでも状況証拠です。

組織診断・病理診断

悪性腫瘍は無限に増殖する特徴から細胞分裂を繰り返しているため、組織の一部を顕微鏡で確認し、細胞分裂中の細胞の数やその他の所見から良性腫瘍か悪性腫瘍かを判断しています。通常の病理診断で判断が難しい場合には細胞の種類を見分ける染色という手段により見分けます。

手術の後リンパ節に転移がある、あるいは取り残しがあると判断されるのも病理診断によります。

良性腫瘍か悪性腫瘍かの判断は最終的に組織診断・病理診断の診断により下されます。画像診断という状況証拠に対して組織の一部あるいは全てをとって細胞の検査をする組織診断・病理診断は直接証拠です。

治し方

『理屈』や具体的な方法など詳しくは後日改めて書きたいと思いますが、どうやら血糖値が一時的に上昇することが原因の一つのようです。良性腫瘍・悪性腫瘍を問わず、腫瘍がある方は少なくとも血糖値を上げにくい食べ方をすることをお勧めします(参考:病気を避ける理想の食べ方)。現時点ではまだお二人ですが、子宮頚がんの前癌病変を食事の仕方により治しました。

また塩分も免疫に関わるようです。一時的な塩分濃度の上昇が免疫の誤作動を招くようなので、味噌汁やスープなどは控える方が良さそうです。

ビタミンやミネラル不足が免疫に関わる状況証拠を見つけています。不足していることの確認は困難ですが、全てセットになっているマルチビタミン・ミネラルを飲んでみられることをお勧めします。

悪性腫瘍での実績は子宮頚がんの前癌病変をお二人治したいだけですが、良性腫瘍であるイボ(尋常性疣贅)はかなりの確率で治すことが出来ます。対症療法である現代医学で治せないからと諦める前に食事を中心にお試しいただけますと幸いです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。