スポーツなどで順番を競う理由

行政改革大臣が口にして一時期話題になった『2位じゃダメなんですか?』ですが、発明・発見の分野では1位が総取りで2位には何の意味もないのです。発明・発見の分野では2位ではダメではありませんが、意味はないと思います。

ではスポーツやコンクールなどでは2位ではダメでしょうか?

結論は2位でも3位でも構いません。

一部の運動会では徒競走の順位をつけなくなったとも聞きますが、そもそもスポーツで順位をつけることにどんな意味があるのでしょうか?

それは手を抜かず全力を出し切るために順位をつけるのです。人と比べること競うことで競争心を刺激して、最善を尽くすために順位をつけるのです。

人には多かれ少なかれ競争心が備わっています。この競争心は、食べ物が満足になかった時代、食うか食われるかの生存競争に打ち勝ち生き残るために重要な役割を果たしていました。

その競争心を活用して最善を尽くすように仕向けるのが競うということの意味です。順位は良いに越したことはありませんが、順位だけが大切な訳ではありません。如何に最善を尽くすために努力したか、自分が納得できたかが重要なのです。

つまり全力を出し切るために競うのです。全力を出し切ることができさえすれば目的は達成されるのです。順位はおまけでしかないのです。

順位にお金が絡むようになると順位・勝ち負けが目的と勘違いしてしまう人が出てしまうのです。

この競う意味を知っている指導者達は、勝ち負けや順位に拘らず楽しもうと指導します。勝ち負けや順位に拘らる指導者は勝つために必死なのです。1番という順番にこそ意味がある発明・発見の感覚と勘違いしているのかもしれません。

競技の競う本当の意味・理由を、改めて考えてみるといいかもしれませんね。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。