事件、事故の報道を見てふと思います。
私がテレビ局の社外取締役なら野次馬的な事件事故の結果ではなく、対策を報道します。
事件事故の報道は野次馬的で興味をひくため視聴率はとれるかもしれませんが、視聴者は解決策を知ることは出来ません。視聴者が対策を自分で考える必要があります。原因を探ろうとする番組はあっても、対策を教えてくれる番組が少ないのが現状です。
実際には責任の追及を逃れようとして、本当の原因を隠そうとしますし、原因を追求しても過去に戻ることは無理なので、それを取り除く事は今更できません。
であれば今後の報道は、同じような事故事件を避けるために分析し、解決策を報道するべきではないでしょうか。
例えば信号無視の車にはねられたと言う事故があれば、信号は青でも左右をみましょうとか、歩道を歩いていて後からはねられたと言う事件事故があれば、できるだけ道路から離れて歩きましょう。などの対策を報道するべきではないでしょうか?
実は徒歩圏内が生活圏だった頃には、他人が失敗すると相対的に自分が食料やパートナー探しに有利になるため、無意識のうちに喜んでしまう心理が働くようです。テレビの中の出来事で自分の生活が直接変わることはありませんが、生活圏が徒歩圏内だった名残りで、他人の失敗に興味を抱いてしまうのです。だからテレビで事件事故をついつい見てしまう心理が働き、視聴率に影響を与えるのです。
いつになったら野次馬的な報道を終え、視聴者にとって意味のある対策を伝える報道が始まるのか私は楽しみにしています。
そろそろ昭和の報道が21世紀の報道に変わることを心から望みます。
わかりやすい例えは、振り込め詐偽の報道を例にとると、振り込め詐偽を防止するには本人確認のための合言葉を家族で決めておきましょうと報道することです。合言葉で本人確認だけでも被害を減らすことができると思います。
示し合わさなくても家族なら当然知っているペットの名前でも構わないわけですから。
振り込め詐偽の防止には合言葉を
とかのわかりやすい防止策を振り込め詐偽の報道の最後に毎回報道するだけでも、犯罪防止に役立つと思います。対策を伝えることで、犯罪の報道は21世紀の報道に近付くと思うのですがいかがでしょうか?