不安の持つ2つの意味

不安には2つの意味があります。

知らないこと・わからないことに不安を抱くのは当たり前です。
ただし不安には二つの意味があります。
本来の意味である自己防衛本能としての不安と言い訳としての不安という意味です。

自己防衛本能としての不安

自己防衛本能としての不安が本来の存在理由です。
物事を後先考えず躊躇わずに行ってしまうという無謀な行動をしないように、人は不安や恐怖心というブレーキを備えています。
この不安や恐怖心は動物にもある本能であり、もし不安や恐怖心というブレーキがなければ、人類は滅びていたと思います。

人間が動物と異なるのは物事を冷静に考えることができます。
不安や恐怖心だけだと何もできません。かといってなんでも考えずに行動すると命の危険もあります。そこで人間には理性というものがあります。
物事を論理的に考えて不安や恐怖心を打ち消して行動に移します。

不安や恐怖心があるのは当たり前です。
動物にもあるのですから。
その不安や恐怖心をどのように打ち消すかを考えるのが人間です。

言い訳としての不安

人によっては不安をできない言い訳にします。
○○が不安だからできません。
この不安だからできませんは正確な描写ではありません。
やりたくないことが先にあり、やらないための理由を探してきて○○という不安を作り出しているだけのことです。
やらない言い訳に○○という不安を見つけたのです。
(参考文献:アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉

不安を口にする心理

わからないことに対する不安は誰でも当たり前のことです。
未来はわからないのですから必ず不安です。
逆に先のことを予測することのできる人は必ず不安を感じます。
不安を感じた上で、それを上回る準備をすることが大切です。

誰でも感じる当たり前の不安をわざわざ口にするのは、言い訳の心理です。
やらない言い訳なのか、やるとしても失敗した場合に備えての言い訳です。
口にするとしても、わからない未来に対する不安をいかにして最小にするかを口にするべきです。

不安は言い訳

不安を口にするのは言い訳人間の入り口かもしれません。
できない言い訳か、失敗したときに備えての言い訳か。
対策は、言い訳人間への対策と変わりません。
不安はやらないための言い訳でしかありません。
その不安を取り除くにはどうすればよいですか?
と質問するのです。

無意識のうちに不安を口にしていませんか?
もしかしたらあなたのことを周りの人は言い訳人間だと思い始めているかもしれません。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。