医療の足し算とは薬による治療、引き算とは無駄なものを取り払う治療のことです。
製造業やサービス業では昔から足し算だけではなく引き算も取り入れられていました。何故なら無駄なことをしていると競争に敗れてしまうからです。無駄は省けば省く程得するため、徹底的に無駄を削ぎ落とす競争が繰り広げられていました。そして各種産業毎に無駄をそぎ落とすことで効率化を図り、少しでも競争に有利にすることが繰り返されていました。
自然界では無駄を徹底的に省くことで他より優位に立てたものだけが、生き残ることが出来ました。
何が正解かわからないから答え合わせは市場に任せるという理屈です。資本主義は生物の世界と同じで、生き残るものが勝ちです。
医療もようやく足し算から引き算の時代になりそうです。
例えば2型糖尿病に対して投薬する足し算の治療では病気を治す方法はいまのところ見つかっていません。糖質を避ける引き算の治療が画期的です。病気そのものを失くすことが出来るのですから。
これから医療の世界でも様々な引き算が試されるのではないかと思います。
医療も足し算から引き算へ。