子供の習い事について 嫌々行ってませんか?

子供の習い事について考えてみます。
結論を一言で言うと、子供が納得していない習い事は時間とお金の無駄だということです。
少なくとも習い事の目的を納得していないと効果は期待できません。

習い事の目的がわからないと効果が半減

自分自身の経験からわかることですが、自分がやりたくてやり始めたことと親に強制されてやり始めたことでは意欲が異なります。
私は2つほど不本意な習い事をやりました。嫌で嫌で仕方がありませんでした。
親の価値観ではやるべきだと考えたようですが、私には『意味』がわかりませんでした。
納得できないまま強制されたので身につくわけがありません。

私の不本意だった習い事の一つは算盤(ソロバン)でした。
友達は公文式を習っています。私は算盤をやめて公文式を習うことを希望しましたが、親には受け入れられませんでした。何故なら親が子供の頃には公文式はなかったから理解できなかったようです。算盤の3級をとれば履歴書に書けるため就職に有利だという考えも根底にはあったようです。私は計算機があるのに算盤の時代が続くとは思えないと思っていましたが、当時はうまく伝えることが出来ませんでした。
良くも悪くも親の価値観で判断され、時代が移り変わっていることは考慮されませんでした。
とはいえ今ほど情報もなかったため、親が自分の経験から習い事を決めたのもやむをえなかったとは思います。

習い事をする目的やお得なことを納得できれば意欲がわく

計算するのに、算盤というツールが必要な習い事と、ツールを必要としない考え方を身につける公文式では公文式の方が理に適っているように当時から思っていました。(当時は深くは考えてはいませんでしたが、計算機が出現した頃なので、算盤はなくなると直感し無駄だと考えていたようです)
もし算盤を極めたら、暗算が出来るようになるため算盤というツールなしで計算が速く出来るようになるからお得だということを理解させてもらっていれば、もしかしたらもう少し真剣に算盤に取り組んでいたかもしれません。親は算盤を頭に描いて暗算が出来たので、算盤を習っていると暗算は当たり前であり自然と身につくものだと考えていたため私には当たり前すぎてそのメリットを伝えていなかったのかもしれません。私にとっては算盤というツールを持ち歩くわけでもなく、学校の試験にはそのツールは持ち込めないわけですから、算盤を習う『意味』・目的がわかりませんでした。もし暗算が出来るようになるとお得だからその練習のために、日頃は算盤を練習するのだということを教えてくれていれば、もう少し意欲が湧いたかもしれません。(もしかしたら親は教えてくれていたのかもしれませんが、少なくとも私は理解していませんでした)

理想は算盤を極めると暗算ができるようになるからお得だけど、習うか習わないかどうする?と私に判断させてくれればよかったとは思います。

子供にとって習い事にお金を払う意味

親にとっては子供のためになることにお金を払っているつもりです。
子供にとって嫌な習い事にお金を払うのは、自分のために払ってくれていると理解するよりは子供に嫌なことをさせているのだから対価を払うのも仕方がないと考えているのかもしれません。
そのため親が負担している金額を子供に伝えても、心に響かないのだと思います。
むしろそんなに高いお金を払ってまで子供が嫌がることをさせたいのだと、あきれてしまうのかもしれません。

習い事の選び方

大人が習わせたいことと子供が習いたいことを比べて、最終的に子供に判断させることです。やりたいかやりたくないか。子供が楽しめるかどうかで選べばよいと思います。
実際には親が習わせたいことをいくつか子供に提案し、子供がその中から楽しめそうなことを選ぶのが一番だと思います。
どれだけ将来子供の役に立つはずと親が思ったところで、嫌々習い事をして成果が上がるのはごくごく一部の優秀な人だけです。

楽しく習い事ができなければ時間とお金の無駄です。
習い事を見直す際、子供が楽しいかどうかで選んでみてはいかがでしょうか?

大切な確認

本人が習い事を楽しんでいれば何よりですが、確認しなければならない大切なことがあります。
確認すべき大切なこととは習い事の目的です。
本人が目的を理解しているかどうかです。
大人はお金を払って習い事をするのだから目的は知っていて当たり前と思いがちです。
または今はわからなくても習っているうちに目的はわかると思いがちです。

習い事の目的を知っているかどうかを確認することです。
そして習い事を続けたいかやめたいかです。
子供は親の顔色を読んで親の望む答えを言うことがあるので、楽しいか楽しくないかを聞いてみるとよいかもしれません。
楽しい場合は問題ありませんが、楽しくないと子供が考えているのであれば改善策・対応策があるかどうか相談してみることです。楽しくない習い事は諦めて別の楽しめそうなことを探すことをお勧めします。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。