子供の習い事の意味と目的

子供が学校以外で行う習い事の意味を考えてみました。前回の習い事の話はこちらです。
学校では経験できないことを学ぶことが目的です。
書き方や音楽教室、水泳教室や体操教室、英会話教室など様々な習い事があります。

習い事の目的

将来のため

習い事の目的の一つは成長して役立つことを身につけることです。
例えば書き方教室では綺麗な字をかけるようになることが目的ですし、音楽教室は教養としてピアノが弾けることなどを目的とします。水泳教室は溺れないように泳げるようになることが目的ですし、体操教室は学校の体育についていけるように体の動かし方を学ぶことが目的です。英会話教室では英語が話せるようになることが目的です。

本来は目的が達成されれば途中でやめることも選択肢の一つです。これらの習い事では、本来の目的を忘れてしまい、通うことが目的になることもよくあります。

将来のためという意味では塾も同じですが、塾の場合は日頃の勉強と受験というわかりやすい目的があります。

日々の勉強のため

学習塾に通う目的は小学生の間は学校の授業についていくように勉強を教えてもらうのが目的です。
中学生となると高校受験に備えて、学校の勉強の補強をしてもらうのが目的です。中学生の場合には高校受験という将来の目的がありますが、基本的には日々の勉強の補強のためです。

子供さんが納得して学習塾に通っていればいいのですが、納得していなければ塾の先生の思いと子供さんの思いがズレてしまいます。

塾の先生はお金を頂いている以上当然全力を尽くします。子供さんも親御さんがお金を払っている以上、覚悟をもって塾に通ってきているはずと塾の先生は期待しています。何故なら義務教育ではないので塾は行くのも行かないのも自由です。わざわざ来るのだから意欲があるはずと期待してしまいます。

もしかしたら子供は良くわからないまま塾に通っているだけかも知れません。先生と生徒の塾に対する認識の齟齬を生じているのかも知れません。良くわからないまま親に行きたいと言ってしまい、引くに引けなくなったのかも知れません。

塾に向いているお子さん

かなり強引ですが、動物を生徒に、勉強を餌に例えてみます。

野生動物のように貪欲に勉強を食べにいくお子さんは当然塾に向いています。

家畜やペットのように与えられた勉強を食べることができるお子さんは塾に馴染むことが出来ます。

しかし生まれたての動物の赤ちゃんのように与えられた勉強を食べさせるように口に運び噛んで飲み込むまで補助しなければならないお子さんは、塾には向いていないように思います。

家庭教師が向いているお子さん

勉強を口に運んで食べさせてくれる家庭教師がオススメだと思います。

ただし勉強を口に運んで食べさせてくれる優秀な家庭教師に教えてもらえれば学生時代は良いかもしれません。しかし社会に出ると自分で餌を食べるだけではなく、餌を探さなければならないので後々苦労することになるかも知れません。

勉強を習う意味

お子さんに必要なのは勉強というエサを食べさせてくれることではなく、勉強というエサの探し方や取り方そして食べ方を学ばせてくれることではないでしょうか?

もしかしたら後は飲み込むだけの流動食のような食事・勉強を提供してくれる、塾もあるかも知れません。しかしそれでは塾に依存し塾から離れると何も出来ないお子さんに仕上がります。(もしかしたらやめさせないための、考え抜かれた塾の戦略かもしれませんね。)

勉強の本来の目的は知識の吸収の仕方を学ぶことです。
そして吸収した知識をテストの答えとして出力するようにすることです。
知識をわかりやすく加工して教えることをしていますが、わかりやすく自分で加工できるようになるべきです。

自分で必要な情報を見つけて、自分でわかるように加工して知識として吸収すること

これが勉強の目的です。
目的を達成を助けてくれる塾を見つけることができるといいですね。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。