競争がなければ殿様商売に気付けない

資本主義の意義は競争があることです。
法律により参入が規制される場合や免許により規制されている場合、競争原理がゆがめられてしまうため、本当の意味での資本主義にはなりません。

規制や免許の必要のない通常の商売では競争が起こることこそが、皆が切磋琢磨することでより良い状態に変わっていきます。(劣る状態のままであれば、淘汰されるからです)

あまり知られていませんが、競争がない企業は殿様商売をしています。
殿様商売とは、ふんぞり返っていてもお客さんが来てくれるので、企業努力をしない商売方法ということです。

一部の規制や免許で保護されている業態などが当てはまります。病院や診療所、製薬会社なども当てはまるのかもしれません。
同じ地域に競争相手がいない業種もそういう一面があるかもしれません。高い値段にしても買うでしょという心理が透けてみえるような企業です。競争がいないうちは殿様でも問題がありませんが、競争が表れて慌てて殿様が商売人に変わろうとしても間に合いません。

競争がないからと高を括っていると、もしかしたら突然インターネットが競争相手に名乗りを上げてくる可能性があります。

競争相手がいない場合でも役立つ考え方があります。
それは『利益は企業のためならず』です。
利益は企業のためにあるわけではない。お客さんのためにこそあるべきだという考え方です。詳しくはリンクをご覧ください。

医療に関しても、様々な利権が絡んでいるのですぐに実現はしないと思いますが、患者さんのことを考えれば、病院にいかなくても病気が治る・適切な薬が手に入る世の中が理想だと思います。
私自身殿様商売の一面がないか振り返ってみたいと思います。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。