髪の毛を切る二つの意味

物事の意味を考えるシリーズです。
髪の毛を切ることには二つの意味があります。

一つは生理的に伸びる髪の毛が邪魔なので切るという意味です。
二つ目は髪の毛を切ることでそれまでの自分とは変わる変身という意味です。

邪魔なものを切る

生理的に伸びる髪の毛を切るというのは邪魔なものを切ることで、周囲の人に不快な思いをさせない身だしなみという意味です。
邪魔なものを切るだけですから、時間は短ければ短いほどうれしいです。
髪の毛を切っているのは、邪魔なものを切り落としているだけですからいわば無駄な時間です。
切る時間は短ければ短いほど嬉しいのです。

この観点からは1000円カットは実に理に適っています。
髪の毛を切るという無駄な時間を節約できる上に安いのですから。

逆にこの観点の人からすれば通常の理髪店や美容院は理解できません。
1時間近く時間をかけて、しかも高いのですから。

変身という意味

女性に多い髪の毛を切ることで、それまでの自分とは異なる自分になる変身という意味です。
髪の毛を切るのは少しずつ変身していくので、楽しくて仕方がありません。
鏡の中の自分が別人のようになっていくので、娯楽のようなものです。
いわばジェットコースターに乗っているのと変わらない感覚なので、短いと残念なのです。
長くても苦痛にはなりません。むしろ変身という楽しい時間が長くなるので少しうれしいかもしれません。

また髪の毛を人に洗ってもらうという非日常の体験が、まるで王女様か王子様にでもなったかのような特別な時間を演出してくれます。

変身を楽しむという意味からすると通常の理髪店や美容院は実に理に適っています。
時間をかけて細かくお客さんの都合に合わせて髪の毛を切っていくのは、お客さんの思い通りに変身していくイメージです。
変身時間が短いと残念に感じます。

この観点で考えると1000円カットはあり得ません。
いくら安くてもただ切るだけで、変身という楽しみの時間が短いのですから。

物事を突き詰めて考えましょう

人それぞれの求めていることが異なります。
そのため様々な業態が成り立ちます。
本来の意味を突き詰めて考えることで、新たな可能性が見えてくるかもしれません。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。