人には利き手があります。腕の動かし方に左右で得意不得意があります。
右利きと左利きです。何故か多くの人が右利きのようです。まれに両利きと言われる両方のてを同じように使うことのできる人もいます。そのことを考えてみます。
調べた訳ではないのでわかりませんが、脳の使い方と関連があるのかも知れません。右脳の使い方と左脳の使い方の違いからくるのかもしれません。
人類の進化の歴史の中で無駄なことは排除されたはずです。利き手として左右の手の扱い方が違う、利き手がある方が何かが有利あるいは得だったはずです。
私の想像の域を出ませんが、左右共に同じように手を扱うよりも、右利きなら右手、左利きなら左手を重点的に扱うことで左右同じように使うよりも、手の扱い方に脳が早く慣れることが出来るのが利き手がある理由だと思います。片方の手に重点的に手の扱い方を配分しなくても、自由に扱えるのが両利きなのだと思います。生まれつき左右の区別なく両利きかもしれませんが、もしかしたら両利きの方は、元々利き手はあったけれども、途中で親や周囲に矯正された結果両利きになるのかもしれません。
右利きと左利きで左利きの方の方が少ないからという理由で矯正されることもあります。
日本語を上手に書くなら右利き
日本語は長年にわたり右利きの人が綺麗に書けるように研ぎ澄まされているので、書き方を習う場合は右利きに矯正させられることとあるそうです。英語も文章を左から右に書くのは、右利きの人が書いた文字の上を手で擦らないようにするためと考えられます。西洋では一枚の紙に書いたため手で文字を擦らないために文章が左から右に研ぎ澄まされました。日本ではかつて筆で字を書いていたので、紙に手を触れずに字を書いていました。巻紙に書いたので右から左に書く方が、楽に書けたのだと思います。
世の中は右利きの人向きに設計されている
また右利きの方が多いため、様々な物が右利き用に設計されています。左利きだと咄嗟の際に物の扱い方に戸惑う可能性を考えます。
右利きへの矯正の勧め
世の中が右利きの人中心に設計されているため、右利きに矯正できるなら右手に矯正する方が不便が少ないようです。
矯正はいつでも出来ますが、利き手のメカニズムから考えると矯正は早い程有利です。何故なら利き手の存在するのが、扱い方の習得を片方の手に集中することで、より早く片方の手の扱い方に慣れてしまうことが目的だからです。左手の扱い方に脳が慣れてしまう前に、早ければ早い程扱い方の変更は有利です。折角なら慣れてしまう前に右手に切り替えてあげるのがお勧めだと思います。利き手は1歳か2歳でスプーンを持ち始めるころにはわかります。差し出したスプーンを無意識のうちに左手で持とうとすれば、左利きだと思います。手で持ち始めた際に右手に持つように仕向けるだけで、子供も大きなストレスなく簡単に受け入れてくれます。何故ならまだ利き手というほど手の扱い方に慣れてはいないからです。
成長してから矯正するのが困難な理由
成長して利き手がはっきりしてくると、脳にとって手の扱い方に差が生まれます。身体の動かし方の回路が出来るイメージです。ちなみに子供が身体を動かして遊ぶのが好きなのは、身体を動かせば動かす程、身体の動かし方が少しずつわかるので楽しくて仕方がないようです。
利き手の矯正はこの回路の作り変えを意味しますから、慣れていれば慣れている程矯正が大変になります。
利き手の矯正をするなら1・2歳から
1・2歳なら右手と左手の扱い方に全く慣れておらず、左右で扱い方に大した差が無いので、矯正が容易です。この頃はどつちでも扱い方は変わらないけど、何となく左手という程度です、その何となくが積み重なることで利き手になっていきます。
身体の動かし方に慣れてから矯正しようとすると、動かしにくい右手を使うことになるので嫌がります。折角脳内に作った回路が無駄になるので嫌がるのかもしれません。
左右の扱い方に差が生まれる前の矯正をお試し下さい。