液晶テレビで苦戦している会社に思う

液晶パネルで苦戦している国内メーカーがあります。

海外の液晶パネルとの価格競争に巻き込まれて苦戦しているようです。海外メーカーにはない技術的なアドバンテージはあるものの、付加価値と価格の折り合いがつかないようです。

早期退職制度を設定して退職を促しているようですが、辞めるのは他でもやっていける自信のある優秀な人というのは皮肉なものです。詳しくはわかりませんが、私が社外取締役ならこうするという空想を書いてみたいと思います。

私は企業を存続させるつもりでれば早期退職制度は否定的です。何故なら退職してもらっては退職者から何も生み出せないからです。日本には偉大な先人達がおられました。いくら経営が苦しくても退職をさせないことを実行した人達がいます。私が尊敬する出光佐三氏や松下幸之助氏です。ではどうしたのかと見てみると、戦後石油を扱うことの出来なかった会社を存続させつつ社員を養うために出光佐三氏は別の仕事を探したそうです。

某液晶パネルメーカーも別の仕事を探してみれば良いと私は思います。私ならとにかく機能をそぎ落とした格安携帯を作り、途上国での勝負を考えます。現在の液晶パネルを作る合間に、とにかく機能をそぎ落とした格安携帯を手の空いた人間で作るのです。とにかく機能をそぎ落とすことに専念することで、海外で売れる携帯を作るのです。あえてスペックを落とす製品を安く作ることの出来る可能性を探ってみます。(可能性を探した結果、海外で売れるような格安携帯の開発は無理となっているのかも知れません)

格安携帯は一つの可能性を提案するきっかけで、他には社員から新たな事業を社員から募集します。このままではリストラすることになりかねないから、自分達で仕事を作り出すことを促すのです。極端な話では、全くの異業種に参入することも厭わずチャレンジしてみると良いと思います。それでも駄目なら仕方のないことだとは思いますが、ただ撤退では何も生み出せないのが残念です。

出光佐三氏や松下幸之助氏が生きておられたら、安易にリストラする今の日本の現状をどのように見られるのか聞いてみたいものです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。