百貨店の売り上げが増えた報道に思う

百貨店の売り上げが増えたという報道を見て思います。

百貨店の売り上げが増えたから景気が良くなるという主旨の報道です。しかし百貨店で買い物をする人達は高収入の人達であり、多くの人達は百貨店で買い物することはしないと思います。

そこでふと気付きました。日本の消費は三階層に分かれているのではないかと思います。一つは百貨店などの付加価値を楽しむ人達、一つはイオンなどの各種スーパーや衣料品ではUNIQLOなどの費用対効果に優れた買い物を楽しむ人達、もう一つは西松屋、ニトリなど無駄なものを極力排除し、とにかく安さを追求した買い物を楽しむ人達です。安さ追求には中古で済ませる賢い消費も含まれると思います。

ふと気付いたことは、お金に余裕が出来たとしても我が家は百貨店では買い物をしないということです。つまり我が家では過剰な付加価値に魅力を感じないのです。

我が家では費用対効果の追求や安さ追求は、時と場合によって使い分けていますが、百貨店では買い物をしない人も多いのではないかと思います。そもそも近くに百貨店がない環境の人も多いと思います。その百貨店の売り上げが増えたという報道は何か別世界、いわば外国の消費の動向に近い感覚を味わうのは私だけでしょうか?もしかしたら百貨店の売り上げが多くなったという報道は、百貨店で買い物をする人達に向けた消費しましょうという暗示に近いメッセージなのかも知れません。

以前は百貨店の売り上げが上がったと聞くと景気が上向いたと思っていましたが、百貨店で買い物出来る人達の景気が良くなっただけで、庶民の生活は反映していないのではないかと気付きました。庶民の生活も上向いたと錯覚してもらうことで、消費を促す効果を期待しているのかも知れません。

消費は三階層に分かれていることに気づくと、本当の経済や景気が見えてくるかも知れませんね。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。