糖質回避により様々なアレルギーが改善することは事実です。糖質回避による病気の改善率はこちらをご覧ください。
慢性蕁麻疹など糖質回避でも改善しない疾患(糖質回避での改善率は約60%です)もあるので、全てのアレルギーの原因が糖質といえるかどうかはまだわかりません。これだけの方が改善してしるのですから、多くのアレルギーに関連があることは間違いなさそうです。
糖質が様々な病気の原因で、血糖値の上昇に伴う糖化産物による免疫機能の亢進あるいは抑制が病因だとする仮説を立てています。またアレルギーと自己免疫性疾患は同じ疾患で、ターゲットが違うだけでは無いかという仮説も立てています。
その仮説から予想・予言した糖質回避で治る可能性がある疾患はいくかありますが、その中で尋常性疣贅は2人の方が改善しています。尋常性疣贅に引き続き尋常性白斑もお一人症状が無くなりました。
尋常性白斑とは皮膚の色を作り出す色素細胞に対する自己免疫性疾患です。病変部位では突然色を作ることが出来なくなるため色が白くなります。これまで病変部位の病理検査(皮膚の一部を切り取り顕微鏡によって、病気の原因を探す検査です)によって、色を作り出す色素細胞が白血球に攻撃されていることが原因であることはわかっていました。本来なら白血球は細菌やウイルスなどの異物に対して攻撃をするはずで、自分の身体には攻撃しないはずなのに、何故色素細胞を攻撃するようになるのかはわかっていませんでした。
私は自己免疫性疾患(異物を攻撃するべき免疫機能が自分の身体を攻撃する疾患)が、糖質によって免疫機能障害を引き起こすことによって生じると考えました。
仮説から導き出した糖質回避で改善すると予想した疾患が、実際に糖質回避で改善したことは仮説が正しい可能性を示唆します。
他の免疫機能に関わる病気の原因は全て糖質の摂りすぎが原因かもしれません。尋常性白斑をはじめ、免疫機能に関連のある疾患でお悩みの方は、糖質回避を試しても良いのでは無いかと思います。
私の仮説が正しければ、主食という食べ方を無くすだけで病気の何割かは失くすことが出来るかもしれません。病気の概念そのものが変わるような、とてつもなく壮大な話の幕開けかもしれません。