大人が正しいという常識の間違い 子供が正しい

子育ての常識革命を考えています。
一つの常識である大人が正しく子供が間違っていること。
その元となるのは子供だから正しいことはわかるはずがないということです。
大人の方が長い期間生きているので正しいに決まっていると考えているのです。
それが間違っているとしたらどうでしょうか?
何を言っているのかわからないかもしれませんが、子供の主張にも一分の理があるということです。子供はまだ子供ですからそのことを相手にわかるように主張できないのです。そして大人は自分が正しいに決まっていると思い込んでいます。自分が間違っているなんていう発想は全くありませんから、子供の主張に耳を傾けることが出来ないのです。
だからこそ頭ごなしに怒ってしまうのです。

子供の主張に耳を傾けるコツは子供こそが正しいと考えることです。子供が正しくて大人が間違っているという発想になることです。
子供が望ましくないことをすれば、怒るのではなく子供が何かを知らないのだから何を知らないのかを考えるのです。何が子供を望ましくない行動に駆り立てるのかを考えるのです。
子供が正しいと考えるのは客観的に子供の主張を受け取ることです。

子供が人前で泣き叫ぶ場面を想像してみてください。子供が泣き叫ぶことが正解だと考えてみてください。子供が泣き叫ぶのは何らかの目的を達成しようとしているのです。そして自信を持って子供が泣き叫ぶのであれば、これまで泣き叫ぶことで目的を達成した成功体験が必ずあるはずです。つまり泣き叫ぶように育てたのです。そういう意味で子供が正解なのです。
泣いて欲しくなければ、子供が泣き叫ぶ目的を取り除けば良いのです。泣き叫ぶ目的とは何らかの子供の欲求を達成することです。何かを買って欲しいとか何かをしたいとか、注射をしたくないなどの欲求です。大人が躊躇するのを子供は見逃しません。大人が動揺するとあと一息だと子供は確信して余計泣き叫びます。

子供が何度言っても片づけをしない場面を想像してみてください。
片づけをしないことが正解だということは理解できないかもしれません。
しかし子供の立場に立てばわかりやすい話です。子供は何故片付けなければいけないかわからないのです。怒られるから片付けなければならないということはわかっても、片付ける目的自体がわからないため怒られるまで片付けないのです。出来ることなら怒られても片づけたくはないのです。ただそれだけのことです。大人でも意味や目的のわからない作業を言いつけられたら、何でしなければならないの?と疑問を持ったまま行動できない人は多いと思います。大人は仕事と言われれば意味がわからなくても行動できる人もいますが、大人でも逃げ出してしまう人もいるでしょう。意味のわからないまま行動を強いられるのは誰にとってもつらいものです。意味がわからないまま行動のできる子供は言われた通り片づけができるのだと思います。意味がわからないままでは行動できない子供もいることを理解できれば、どうすれば片づけをする子供に育てることができるかわかると思います。片づけの意味がわからない子供は散らかっているものを一つの箱に放り込んでしまうとよいと思います。そうすれば探すことが大変だとわかるため、整理整頓すると次に使う際に探しやすいことがわかります。
片づけの目的がわかっていても片づけできないのであれば、具体的な片づけの仕方がわからない可能性も考えられます。大人にとっては整理整頓することが片付けることだと常識としてわかっていますが、誰かに教えてもらったはずです。その誰かに教えてもらったことは自然にわかることだと誤解していると、子供に説明することなく子供は理解していると勘違いしてしまうのです。片づけの仕方をしらないのに、片付けという号令だけかけられても子供にとってはどうしていいかわからないので困ってしまうのです。片付けという概念がわかっていても、片付け方が子供にはわからないのです。そして当然片付け方がわかっている思っている大人と片付け方がわからない子供の間に認識のずれがあるのです。子供にとってはあまりに当たり前に片付けするように言われるので、片付けができることが当然だと子供自身も考えさせられてしまうため片付け方を聞くことができないのです。そもそも子供にとって片付け方を聞くという概念そのものがないので、子供にはどうしようもないのです。大人から片付け方を教えてあげてみてください。

子供のやることが正解。
大人が間違っている。
この視点を少し考えてみてください。
子供の行動を客観的にみることを目的としています。
もし子供が自分自身の行動を客観的にみることができて、大人に指摘できればよいのですが、大人ですら自分自身のことを客観的にみることができない人が多いのですから子供に行動を客観的に把握することを求めるのは酷なことだと思います。
やはり大人が子供の行動を理解してあげるしかないと思います。

実際に子供が何をしても良いと言っているわけではありません。子供の行動にはこれまで培った理由があることを理解してほしいのです。
子供が嘘をついて困るというのも、子供が嘘をつくと得をしていたから嘘をついてしまうのです。嘘をつくと最終的に損をすることを誰も教えてくれないから嘘をつくだけのことです。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。