怒る必要のない子育てから笑顔の子育てへ

怒らない子育てという言葉がもてはやされました。しかし真意を読み取れない親御さんには怒らないイコール放っておいて大丈夫と都合のいい解釈をされています。子供の自主性に任せるとして、虐待一歩手前の放置プレイのような子育てをされているご家庭もあるようです。そこで放置プレイを含む怒らない子育てとは区別するために、怒る必要のない子育てを提唱してきました。ただこの怒る必要のない子育てはコンセプトがわかりにくいのが難点でした。怒る必要のない子育てでは説明しなければ意図が伝わらないのです。

そこで次に考えたのが、笑顔の子育てです。怒り顏の子育てではなく、笑顔の子育てです。子供の笑顔を引き出すことを目的とし、結果として大人も笑顔で接するという子育て方法です。

子供が言うことを聞かないのに笑顔で接するなんて無理!という声が聞こえてきそうですが、そもそも親の言うことが全て正しいとは限りません。親の言う通りにしていれば立派な大人になれるとは限らない世の中になっています。話が少し逸れましたが、子供が親の言うことを聞かないことには子供なりの理由があります。子供なりの理由ということがポイントです。大人には理解しがたい論理だからです。詳しくは怒るを褒めるに変える魔法をご参照ください。

腹が立つのはわかって然るべき当たり前のことを、子供が理解し難い行動を取るからです。どこに問題があるかといえばわかって然るべきということを子供が知らないだけなのです。わかって然るべきというのは大人の思い込み、錯覚なのです。大人も生まれつき知っていた訳ではありません。誰かに教えてもらったのにそのことを忘れてしまって当たり前だと思っているのです。

笑顔の子育ては大人はわかって然るべきと思うことを、子供にわかりやすく面白おかしく伝えてあげるのです。子供はただ知らないだけなのですから笑いながら教えてあげるだけで良いのです。何度言ってもわからないというのは、伝え方に問題があるのです。行動の目的が伝わっていないために、子供には意味がわからず似たようなことを繰り返してしまうだけのことです。大人にとって当たり前でも子供が何を知らないかを探すつもりになると子供に意図が伝わりやすくなります。

何故してはいけないのか、あるいは何故しなければいけないのかを明確に伝えることです。子供は物事が理解できると笑顔になります。その笑顔を見ると大人も笑顔になります。子供は怒る必要なんてありません。笑顔を引き出す子育てで十分です。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。