心理的ハードル

人には心理的なハードルと呼べるような抵抗があります。行動する際に行動の妨げになるのです。本来なら危険な行動を避けるための仕組みですが、なかなか行動出来ない理由になります。

人は誰でも経験したことのないことをする場合には不安を感じます。例えば行ったことのないお店に行くことに抵抗を感じるのが、心理的なハードルです。お店の雰囲気やメニューや味、もてなしなど、行ったことのないだけで不安を感じることは多々あります。

一度経験するだけで心理的なハードルは下がります。誰かに連れて行ってもらったお店に行きやすくなるのはこのためです。経験が無いだけで必要以上に不安を感じ、行動に移せないのです。何らかのきっかけがあると心理的なハードルが下がり、行動しやすくなります。

心理的なハードルを下げる

心理的なハードルは一度経験するとハードルの高さが下げるようなイメージで、再び同じ行動をしやすくなります。このことを利用するのが無料券などを配り、心理的なハードルを下げようとするのです。一度経験するきっかけを無料券で作るのです。ちょうど心理的なハードルと無料券が下げてくれるようなイメージです。初回お試し価格などのサービスも、心理的なハードルを下げる役割があります。

これらは心理学を使った企業の戦略です。知らない間に心理的なハードルを下げるように操られているのかもしれません。

心理的なハードルの下げ方

経験したことを新たに始める際の心理的なハードルは人によって異なります。気軽に始める心理的なハードルの低い人もいれば、二の足を踏んでなかなか始めることの出来ない心理的なハードルの高い人もいます。しかし人は誰でも一度経験したことは、心理的なハードルが下がるようです。

このことを逆手にとって、なかなか始められないことを始めてみるのも良いでしょう。いきなり完璧を目指すのではなく、とりあえず出来るところまでで良いのでやってみるのです。最初は上手くいかなくても、経験したことのない状態より、上手くいかなくても一度経験しただけで心理的なハードルは下がります。2度目には心理的なハードルが下がるので、気軽に始めることが出来ます。

何かで行動を躊躇っていても、とりあえず出来るところまでで良いので行動してみることです。ほんの一部でも良いので行動してみましょう。行動する前に見ていた景色とは違った景色が広がるはずです。

それこそ失敗しても良いので行動してみましょう。

上手くやろうとしないこと

心理的なハードルは上がったり、下がったりします。上手くやろうとすればする程心理的なハードルが上がり、行動しにくくなります。ちなみに緊張してしまうのは上手く出来て当然、出来なければどうしようと焦ることが原因です。

失敗しても当然くらい気軽に考えると心理的なハードルは下がります。

行動するかしないかを心理的なハードルが左右していることを知っておく方が、様々な行動を決める際に迷わなくて済む分お得だと思います。

投稿者:

呉からの風

呉の医師です。 糖質回避教の推奨者です。 様々な分野で気づいたことを掲載していきます。 怒る必要のない子育てを掲載予定です。