人は『知らねば損すらわからない』という私の考えたことわざのように、知らなければ損していることすら理解できません。
そして人は何でもわかっているつもりでいます。わからないことや知らないことは無意識のうちに無視するように過ごしているので、見聞きしても知らないことは理解出来ないのです。実は多くの人は知らないことはないという錯覚に陥っているのです。
ある人と話をしていてわかったことですが、10歳以上年の離れた人のことが理解出来ず混乱していました。最近の若い人のことが理解出来ないと悩んでいたのです。少し聞いてみると性格というよりはアスペルガー症候群の症状のようでした。本人に悪気があるわけではなく、思いつくまま振舞っているだけのようでした。その様子を見て理解出来ず混乱していたのです。ちなみにこの知人はアスペルガー症候群の存在は知っていましたが、知人にとってアスペルガー症候群はテレビや本の中の出来事で、まさかその人がアスペルガー症候群だとは思わなかったようです。エピソードを聞いただけですから確定診断できたわけではありませんが、アスペルガー症候群の症状や特性を教えてあげると様々な言動が当てはまるようです。
知人にとって理解出来なかった人の行動が、アスペルガー症候群のキーワードで読み解くことが出来たのです。これまでわからなかったことでもちょっとしたきっかけで読み解くことが出来るようになる場合があります。そのようなときには夢にも思わなかったことが答えだから理解出来ないのかも知れません。
わからないことや理解出来ないことはもしかしたら、と様々な可能性を考えることが理解出来るようになる近道かもしれません。場合によっては当たり前の常識も、もしかしたらと考えてみると、糖質の害のような画期的な発見があるのかも知れません。